エントリーからミドルクラスにスペックアップした
「moto g8 power」
モトローラ・モビリティの人気モデル「moto g」の最新シリーズ「moto g8」。その中でも「moto g8 power」は、5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、急速充電対応のACアダプターも付属するなど、電池持ちを非常に重視したモデルだ。
しかも前機種となる「moto g7 power」が、moto g7シリーズのエントリーモデルという位置づけだったのに対し、moto g8 powerはmoto g8シリーズの中でも中間のモデルとなったことで、価格は3万2800円と高くなったものの、「moto g8」と比べ機能・性能面で優位性を持つ部分がある。
とはいえボディーデザインを見ると、先行して投入されたmoto g8 plusとはやや違いがあるものの、同時期に発売されるmoto g8とはかなり似ている印象だ。6.4型というディスプレーサイズや、フロントカメラ部分をくり抜いたパンチホール構造といった前面のデザイン、そしてカメラが縦に並び、モトローラのロゴ部分に指紋センサーを搭載するといった背面のデザインも共通している。
moto g8 powerのカラーはスモークブラックとカプリブルー、moto g8はノイエブルーとホログラムホワイトであることから、色を見れば違いは分かるのだが、ぱっと見では区別がつきにくいだろう。
とはいえ細かな部分を見ていくとかなりの違いがあるようだ。実際、moto g8 powerのサイズは約75.9×156.0×9.6mm、約197gで、moto g8は約75.8×161.3×9.0mm、約188.3g。moto g8 powerの方が縦のサイズは短いものの、厚さと重さがあることが分かるだろう。
またディスプレーの解像度も、moto g8はHD+(1560×720ピクセル)であるのに対し、moto g8 powerはFHD+(2300×1080ピクセル)と解像度が高い。しかもIPS液晶を採用していることから。こちらの方がディスプレーの質は高いのだ。
マクロと望遠で幅広い撮影シーンに対応
より大きな違いとなるのはカメラだろう。1600万画素/F1.7のメインカメラと800万画素/F2.2の広角カメラ、200万画素/F2.2のマクロカメラの3つはという点はmoto g8と共通しているのだが、moto g8 powerにはもう1つ、800万画素/F2.2で2倍ズーム相当の望遠カメラが追加されており、4眼カメラ構造となっているのだ。
それゆえ同じ場所から撮影した場合、moto g8 powerは望遠カメラを活用することでより遠くの被写体を綺麗に撮影できる。ただしデジタルズームは、双方共に8倍までとなる。
もちろんマクロカメラも搭載しているので、moto g8同様マクロ撮影も可能だ。ただし200万画素であるという点も共通しているので、撮影した写真は小さくなってしまう点に注意が必要だろう。
ただ、moto g8 powerはカメラの数が1つ増えた分、レーザーオートフォーカスがなくなっている。それゆえオートフォーカスを重視するという意味では、moto g8の方が有利ということになりそうだ。
一方フロントカメラに関しても、moto g8が800万画素/F2.0であるのに対し、moto g8 powerは1600万画素/F2.0と、解像度が倍になっている。それゆえ実際にセルフィーを撮影してみると、moto g8 powerの方が細部まで綺麗に写し出せると感じる。
なお、特定の被写体の色だけを抽出する「スポットカラー」や、撮影した動画の一部分の動きを止めた、パラパラ漫画風の動画を作成できる「シネマグラフ」などは両機種ともに搭載。写真撮影の楽しさという点では共通しているといえよう。
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