メディカルデータカードは4月27日、同社が提供している医療機関向けウェブサービス「MeDaCa PRO」を使い、名古屋臨床検査センターにおいて、CTやMRIなどの画像診断に関する読影レポートをドクターの確認のもと、患者向けスマホアプリ「MeDaCa」にオンラインで送信するサービスを開始した。
MeDaCaは、診察券、検査データ、処方箋、健康診断書など、紙のデータをスマホのカメラで撮影したりPDFなどをアップロードしたりすることにより、スマホやパソコンで、自分の医療情報をいつでもどこでも閲覧できる患者向けアプリ。
MeDaCa PROは、病院やクリニックなどから、患者に検査データを送れる医療機関向けサービス。また患者のMeDaCaアカウントに保存された過去の医療情報を、患者の許可のもと、閲覧することや受取ることが可能。医療機関から患者に直接メッセージや通知を送ることもできる。
同社は、これまで名古屋臨床検査センターとMeDaCa PROとMeDaCaを使った様々なサービスを提供してきた。まず2018年4月に血液検査や尿検査などの一般検査結果を医療機関の確認のもと患者のMeDaCaにオンラインで送信するサービス、次に2019年6月には人間ドックや健康診断書をオンライン送信するサービスを提供。
今回、これらに続く新しいサービスとして、画像診断読影レポートをオンラインで送信する仕組みを開発し、サービスを開始した。本サービスも血液検査などの検査結果送信と同様に、送信の有無、また送信するタイミングなど、全て医療機関のドクターが判断した上で、送信される仕組み。これまで同様、ユーザーは無料で利用できる。
MeDaCa PROは、様々な地域の病院やクリニックにおいて利用されており、特に病院では、慶應義塾大学病院、国立病院機構東京医療センターの実証実験にて導入されている。またスマホアプリMeDaCaのユーザー数は、2020年1月時点で1万人を超えた。