モデル末期なのにXbox One Xを買ったら予想以上に良かった

2020年05月02日 17時00分更新

文● スピーディー末岡 編集●ASCII

ゲーム機最高性能と聞いたら
欲しくならないワケがない「Xbox One X」

 ゲームハードはほとんど購入している筆者。最新ハードが出ると、だいたい発売日に買っているのだが、ここ数年はしばらく「寝かせて」から買うようになった。発売日に買えば、最新技術にいち早く触れられるが、そのぶん初期不良も多く、とくにPlayStation、PlayStation2、セガサターン、Xboxあたりは初期ロットゆえの不具合が多く、修理したり買い替えたりと結構な出費が多かった。

 なので、ハードがある程度熟成されるまで待ってから買うことにしている。ここ1年の間に買ったハードはPS4 Pro、PS Vita、そして1ヵ月程前にXbox One Xだ。ちなみに、任天堂ハードは初期のDS以外、ほとんど買ってない。最後に買ったのはゲームキューブだった気がする。とくにこだわりなどはないのだが、筆者好みのゲームが少ないからかもしれない。

 PS4 Proを買ったのはPS5発表後だった。元々PS4を持っていたが、せっかく4K HDR対応のテレビを買ったのだし、4Kで遊びたいと思い購入を決めた。なお、元のPS4は編集部ミナミダに1万円で売却した。PS VITAは移動中のゲームをほとんどスマホで遊ぶようになってしまい、PSPもホコリをかぶっているために購入を躊躇していたが、もう生産も終了ということで絶滅危惧種保護の意味で購入。とはいえ、ソフトもたくさん揃ってるので、遊ぶのには困らなそうだ。

 Xboxは初代からXbox Oneまで、常に発売日に購入していたが、Xbox One Xだけは手を出せなかった。高性能なのはわかるのだが、価格は約5万5000円と高価だったし、そもそもXbox Oneもそんなに遊んでない(ほぼForza専用機)し。だが、PS4 Proの最大の欠点である「4K UHD Blu-rayの再生」が、Xbox One Xでは可能というじゃないか。4Kテレビを買えば、4K UHDのBlu-rayで映画が観たくなるのは当然だ。

 Xboxの次世代機が発表されてから、頻繁にMicrosoftがXbox One Xのセールをするようになった。その都度チェックしていたのだが、3月末のセールではなんと3万2978円まで値下がっていた。おそらくこれが底値かなと、覚悟を決めてポチっとな! Xbox One Xは中古も高値安定だし、そもそもゲームハードは中古で買いたくない。このスペックが新品でこの値段なら十分アリだし、ハイクオリティーなゲームが遊べる4K UHD Blu-rayプレーヤーとして考えれば格安だ。単純に4K UHD Blu-rayを再生したいだけならXbox One Sでもよかったが、やっぱりスペック厨なので、上位モデルを買いたいのである。

GEARS 5のスリーブで届いた

 購入したのは名TPS「GEARS OF WAR」シリーズが最新作の5までバンドルされたもの。以前は「Forza Horizon 4」と「Forza 7」がセットになったものもあったのだが、残念ながら今回のセールではなし。とはいえ、GEARS OF WARシリーズは大好きなので、これはこれで満足度が高い。またマーカス・フェニックスさんに会えるなんて。今回はゲームのレビューではないので、とくにゲーム内容については触れないことにする。

「Xbox One X」の主なスペック
CPU カスタム AMD CPU(8コア、2.3GHz)
演算ユニット数 40基
GPU演算性能 6.0TFLOPS
GPU動作クロック 1172MHz
メモリー 12GB(GDDR5)
メモリーバス帯域幅 326GB/s
内蔵フラッシュメモリー 8GB
内蔵ストレージ 1TB HDD
インターフェース HDMI2.0b出力(FreeSync対応)、HDMI1.4b入力、USB3.0 Type-A×3、光デジタルサウンド出力(S/PDIF)、IRレシーバー用ポート
サイズ/重量 299.97(W)×239.77(D)×59.94(H)mm/3.81kg

 取り出して驚いたのが、本体の小ささ。Xbox史上最小じゃなかろうか。うちにXbox 360 Sと、Xbox Oneがあったので比べてみたのだが、圧倒的に小さい。しかし、かなり重い。手に持った感じではXbox Oneより重いくらいだ。電源が内蔵されたのも影響しているだろう。ようかんと呼ばれた巨大なACアダプターがなくなったのは喜ばしい。また、Xboxでずっと悩まされてきた騒音問題も解決していると言っていい。本体から1~2mくらい離れてプレーしているとまったく気にならない。発熱もあるといえばあるが、排気部分に気をつけて設置すれば問題ない。

上からXbox 360 S、Xbox One、Xbox One X。Xbox Oneの大きさが際立つ

上からXbox One X、Xbox One、Xbox 360 S。進化にともない、端子類もずいぶんスッキリしたことがわかる

天板の排気口がXbox One Xではなくなった

Xbox One(上)とXbox 360 SのACアダプター。Xbox One Xでは内蔵されたのでそのぶん重量も増したが、配線が整理できるという最大のメリットがある

 デザインもかなりスッキリした。歴代Xboxはアメリカンなハードらしく、マッチョなデザインだった。Xbox One Sでさえちょっとゴツく感じる。しかし、Xbox One Xは直線的なデザインで、無駄をそぎ落としたシンプルな見た目になった。これも小さく感じる一因だ。この部分は大きな進化点であり、後継機が大きくなりそうなので、Xbox One Xにしかない魅力だろう。

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