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シャープ・パナソニックがマスク生産事業、工場のクリーンルームを活用

2020年04月21日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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パナソニックもマスクの安定供給化に協力

 一方、パナソニックも、マスクの自社生産を開始する。

 パナソニック コネクティッドソリューションズ社 岡山工場のクリーンルームを使用して、マスクの生産設備を新たに導入。主に、パナソニック社内向けのマスク生産に着手する。パナソニックグループとして、外部調達を削減することで、市場のマスク供給の安定化に貢献できるとしている。生産開始は2020年5月末の予定となっている。また、今後は、医療用マスクの生産についても検討する。

 同社が、マクスを生産する岡山工場は、業務用AV機器やデータアーカイバーなどの生産拠点だ。

データアーカイバー

 データアーカイバーは、Blu-ray Discを活用した光ディスク・ライブラリー・システムで、データセンターなどへの導入実績がある。パナソニックの光学ディスクドライブ技術やメディア技術、ロボティクス技術を結集して生産。さらにクリーンルームが活用されている。岡山工場では、これらのノウハウを活用してマスクを生産することになる。

 さらに、パナソニックでは、備蓄している医療用手袋、医療用ゴーグル、防塵服、 N95マスク、ゴム手袋など、医療用に転用可能な物資を寄付するほか、次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の医療機関への提供、クリーンルームの提供、病院での薬剤・検体等の自律搬送ロボットとして実績のある移型除菌ソリューション「HOSPI-mist」の提供を行う。

HOSPI-mist

 なお、ジアイーノは医療機器ではないため、「新型コロナウイルス」など、特定の菌やウイルスにかかる疾病予防や治療効果については検証していない。また、HOSPI-mist は、HOSPIに除菌剤噴霧機能を搭載したロボットで、自立移動によって空間除菌ができるという。

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