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成績が上がる子どもの親が心がけている「3つのステップ」とは

2020年04月08日 06時00分更新

文● 道山ケイ(ダイヤモンド・オンライン

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大事なことは、親はあくまでも脇役という意識 Photo:PIXTA

子どもが中学3年生になると、いよいよ高校受験の準備が本格化します。しかしその大事な時期に、親が間違った声かけをしてしまうと、思春期の子どもは自ら勉強するどころか宿題すらやらなくなってしまいます。そこで前回に続き、今回は思春期の子育てアドバイザーであり、サポートした親子は志望校への合格率97%という実績を持つ道山ケイ氏の新刊『高校受験 志望校に97%合格する親の習慣』(青春出版社)から、子どもが自発的に勉強を頑張るようになるために、親が心がけるべき3ステップを紹介します。

受験成功のカギは「子どもとの信頼関係」

 最初にすべきことは、親の愛情を的確に子どもに伝えることです。なぜなら、子どもは親から愛されていると感じると、日々の生活に不安を感じることがなくなるからです。その結果、勉強や部活など、子どもが頑張るべき行動をすることができるようになります。

 子どもの心には、親の愛情を受け止める容器があります。私はこの容器を「愛情銀行の預金口座」と呼んでいます。銀行にお金を預けると預金残高が増えるように、親の愛情が子どもに的確に届くと、愛情銀行の預金残高が増えていきます。子どもの受験を成功させたいと思ったとき、まずはこの預金残高を増やすことが最初のステップになるのです。

 預金残高が増えると、子どもは親のことを信頼します。すると、親の話を聞いてくれるようになるので、その結果、子どもが自ら勉強したいと思える進路を、一緒に探すことができるのです。

 愛情銀行の預金残高が増えると、もう一つメリットがあります。子どもが家にいるのが楽しくなるのです。すると、家にいるだけで、日々のストレスを解消できるようになります。多少学校で嫌なことがあっても不登校にならず、頑張って通い続けることができるようになるのです。

 私がこれまでに、1万人以上の子どもの成績を上げたり、受験を成功させたり、不登校やスマホゲーム依存などの問題行動を解決したりすることができた秘密は、「愛情銀行の預金残高を増やすことから始めるように」アドバイスしたからです。

子どもが勉強にやる気を出す「アクティブ進路」とは

 次に行うのは、「子どもが心の底から進みたいと思う進路」を見つけるサポートをすることです。私はこの進路を「アクティブ進路」と呼んでいます。

 中学生の子どもが選ぶアクティブ進路は、通常「高校」です。これが見つかると、子どもは何も言わなくても勉強するようになります。なぜなら、「何がなんでもこの高校に合格して、楽しい3年間を送りたい」と思うからです。つまり、アクティブ進路を見つけることができれば、二度と子どもに「勉強しなさい」と言わなくてもすむのです。

「そんな簡単に進路を見つけることができるのでしょうか?」と思うかもしれません。確かに、多くの子どもたちは、普通に生活しているだけではアクティブ進路を見つけることができません。しかし、実はアクティブ進路は、誰にでも簡単に見つけることができます。なぜなら、次の3つの条件を満たす学校を探していくだけだからです。

 1つ目は、「夢が叶う」進路です。「将来、何がなんでも叶えたい夢」があり、その夢を叶えられる可能性がある進路が見つかれば、子どもは勝手に勉強をします。

 2つ目は「条件を満たす」進路です。子どもは一人ひとり、行きたい高校の条件が違います。たとえば「大好きな彼が進学する学校」が希望条件の子もいます。また、次のような

・仲の良い友達が行く学校(友達)
・家から近い学校(距離)
・全寮制の学校(通い方)
・バイトOKの学校(校風)
・軽音楽部がある学校(部活)

 などが希望条件の子もいます。子どもによって、趣味や関心が違うのです。お子さんが望む条件を満たす進路を見つけることができれば、子どもは自ら勉強をします。

 3つ目は「合格率8割以上」の進路です。夢が叶い、希望条件を満たす学校が見つかっても、自分の実力とあまりにかけ離れていると、「自分の実力では無理」だと思い、最初からあきらめてしまいます。

 そこで、「合格率8割以上」の学校を探すことが大事です。ここでいう合格率とは、模擬試験の結果や、学校の先生の意見ではありません。「頑張って勉強すれば8割受かる」と、子ども本人が考える確率です。

 学校の先生から「今の状態だと、合格率は3割以下ですね」と言われたとしても、お子さんが「今から全力で勉強すれば、絶対に受かるはず」と思えるなら、その高校に合格するために勉強を頑張ることができます。

子どもの成績が上がる家庭は「脇役サポート」がうまい

 最後に行うのは、「短期間で成績が上がるように、勉強をサポートすること」です。このとき大事なポイントは、「親が出しゃばり過ぎず、子どもが望むことだけをサポートすること」です。私はこれを「脇役サポート」と呼んでいます。

 たとえば、子どもが求めていないのに、「漢字は単語カードを使ったほうが覚えやすいよ」「ノートにまとめるよりも、問題集を解いたほうが頭に入るよ」と親がアドバイスをしてしまうと、子どものやる気はなくなります。思春期の子どもというのは、自分が頼んでもいないことをいろいろ言われると、イライラするからです。

 一方で、親は何も言わず、勉強はすべて子どもに任せればいいのかというと、そうではありません。自己流で勉強すると、学力が上がるのに時間がかかるからです。

 大事なことは、親はあくまでも脇役ということを意識し、「子どもが求めてきたタイミングで、上手に効率のいい勉強方法を伝えること」です。

 では、子どもが親のサポートを望んでいるかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。一番簡単な方法は、「何か手伝えることある?」と声をかけてみることです

 たとえば、お子さんが自分の部屋で勉強している場合、飲み物や夜食などを持って、子どもの部屋に入ります。そして、「遅くまで勉強お疲れさま。夜食作ったから食べてね。あと、お母さん(お父さん)に手伝えることある?」と声をかけてみてください。勉強を手伝ってほしいタイプの子であれば「じゃあ丸付けお願い」と言ってきます。これで、自然に手伝える状況を作ることができるでしょう。

 一人でやりたいタイプの子であれば「一人でできるから大丈夫」と言います。この場合、無理に手伝わなくても大丈夫です。「オッケー! 何かあったら、いつでも言ってね」と声をかけて、部屋から出ましょう。このタイプの子は、親が自分の部屋に長時間いるのを嫌がることが多いので、夜食を置いたらすぐに部屋を出るのがポイントです。

 子どもの成績がスムーズに上がっていく家庭の多くは、こうした脇役サポートをしています。一方、なかなか成績が上がらない家庭の多くは、親が子どもの勉強をすべてコントロールしようとする「主役サポート」をしています。主役サポートをすると、子どもの自立性も育たなくなるので、注意しましょう。

 このように、高校受験では、親の力で志望校に合格させることができます。たとえ、今お子さんが不登校、スマホゲーム依存、親に対する激しい反抗期などでまったく勉強していない状態であっても、関係ありません。どんな状況にあっても効果的なこの3ステップで、ぜひお子さんと一緒に志望校合格をつかみ取ってください。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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