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大学生が陥りやすい「スマホ分割未払い」の怖い代償とは

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「知らなかった…」で学生生活を台無しにしないためにリスクに対する知識や心構えが必要(写真はイメージです) Photo:PIXTA

4月から子どもが大学生になる親にとって、不安はつきものではないでしょうか。特に、大学生活では自由な行動・時間が増える一方、契約トラブルやSNSトラブル、自然災害などに子ども自身が対応しなければなりません。「知らなかった…」で学生生活を台無しにしないためにも、そういったリスクに関する知識や心構えを子どもが知っておく必要があります。そこで今回は、三菱総合研究所、全国大学生活協同組合連合会、全国生協共済生活協同組合連合会の『すぐに役立つ最新対応版 大学生が狙われる50の危険』(青春出版社)から、イマドキの大学生が気をつけるべき危険をいくつか紹介します。

クラブやサークルの新入生勧誘に潜む「罠」とは

 大学生活を彩るものの一つに、クラブやサークル活動があります。所属する学部や学科、学年を超えて新しい出会いが待っています。新入生の入学シーズンは、そんなクラブやサークルにとっても、新しい仲間を集める大切な時期で、キャンパスで活発な勧誘活動が繰り広げられます。

 優勝を目指すために新しい力を必要とするクラブもあれば、それらを応援することに青春をかけるクラブ、合唱やオーケストラ、演劇に熱心に取り組むクラブなど、いろいろな団体が新しいメンバーの獲得を目指すのも、この時期ならではです。学生生活の中で、クラブやサークルでの活動が、かけがえのない思い出や将来につながるエネルギーになっていくのもよくあることです。

 でも、それらの中には、勧誘されたときとは話が違い、ひとたび足を踏み入れてしまうとなかなか抜け出せない、怪しい団体も含まれていることに気をつけましょう。表向きは文化系のサークルを装って、いろいろなボランティア活動や国際交流を推進しているといったり、あるいはスポーツ系のサークルを装って、初めての人でも気軽に始められる、など本来の活動を隠して、あの手この手で新入生を勧誘しています。しかし、実態としては反社会的な活動を行う団体、教祖の経済的搾取のために信者を利用する団体もあるのです。

 大学生協の2019年アンケート調査(学生生活実態調査 2019年)では、入学後に遭遇したトラブルの4位が宗教団体からのしつこい勧誘となっています。ちなみに、1位はバイト先での金銭・労働環境トラブル、2位は訪問販売契約によるトラブル、3位はSNSのやりとりでのトラブルです。

 このような団体に入ってしまうと、次のような危険に遭遇することになります。

・会費と称して高いお金を払わされる
・さまざまな活動への参加を強要され、授業への出席が困難になる
・辞めようと思っても抜け出すことができない
・自らも勧誘活動に手を染め、貴重な友人を失ってしまう

 不審に思ったら、まずは断り、友人や両親、大学に相談してみることが重要です。最近では、多くの大学で注意を喚起するネット上でのお知らせやチラシを準備し、オリエンテーションなどで、その危険性を学生に伝えるようにしています。

 悪質な団体の中には、大学からの注意が伝わるオリエンテーションの前や、入学手続きの頃から勧誘活動を始めるところもありますので、十分に注意してください。断る勇気、途中でも抜け出す勇気が必要です。

 とはいえ、そう簡単に断れない場合もあるでしょう。友人や親にも相談しにくいときもあるかもしれません。そのようなときは、大学の相談窓口を利用しましょう。

大学生につけ込む「ブラックバイト」の実態

 大学生になると、多くの人がアルバイトをします。もちろん高校生の頃からアルバイトを経験している人もいることでしょう。大学生協のアンケート調査(学生生活実態調査、2019年)では、アルバイトをしている人は約75.8%、アルバイトでの平均収入はここ数年連続して増加しています。

 アルバイトをする理由はさまざまで、旅行やレジャーの費用、クラブ・サークル費用、衣類やバッグの購入費用などが挙げられていますが、いずれも割合は減少していて、生活費の維持といった理由が上昇しています。大学生活の中でアルバイトが占める時間は意外に長く、大学生に多くの影響を与えるものとなります。

 ただし、まだ社会経験が未熟な大学生という弱い立場につけ込んで、無理を強いるようなアルバイトも、少なからずあるということに注意が必要です。例えば「小売店のアルバイトで残り物を無理やり買わされた」「給料が現物支給になった」「シフトを強引に入れられて大学に行く時間がなくなった」「学習塾のアルバイトで、実際の授業以外の準備や片付けにたくさん時間がかかるのに、その時間は無給だった」など、いろいろな事例が報告されています。

 また、アルバイトの募集を装って登録料を支払わせ、実際には仕事を紹介せずに登録料をダマし取るケースや、個人情報を悪用するケースもあるので注意が必要です。いわゆるブラックバイトと呼ばれるものに自分がはまってしまって抜けられなくなったり、おかしいと思ったら、一人で悩まずに、友人や両親に相談しましょう。大学にも相談窓口があります。

 トラブルを避けるため、アルバイトの契約をする際には雇用主と次の点をしっかり確認しましょう。

・始業・終業時刻や休憩時間、休日の取り扱い
・賃金の支払い方法、金額、算定方法
・仕事の内容や働く場所、服装など

 大学にはアルバイトに関する紹介窓口や、トラブル時の連絡・相談先が設置されているものです。アルバイトを始める前にいろいろ確認したり、始めてからでもわからないことがあったり、トラブルに巻き込まれたら相談をするなど、それらを積極的に利用しましょう。

毎月の携帯料金を滞納するとブラックリスト入りする!?

 大学生のみなさんは多くの人がスマートフォンを利用していると思います。スマートフォンの機種によっては、10万円を超える高額なものもあります。そのため購入するときに、分割払いにすることが多いのではないでしょうか。そのような人は、携帯電話の料金を払うときに、決して滞納しないように気をつける必要があります。

 携帯電話を割賦(分割払い)で購入している場合、それはローンを組んでいるのと同じです。本人は携帯電話の通信料を払っているだけだと思うかもしれませんが、実は毎月、携帯電話の通信料とスマートフォン端末のローンの費用の双方を払っていることになるわけです。

 つまり、携帯電話の料金を滞納した場合、それはローンの支払いを滞納していることになります。これを3カ月などの長期間滞納すると、その人はローンを支払えない人として、信用情報機関のブラックリスト(金融事故を起こした人のリスト)に掲載されてしまいます。

 信用情報機関のブラックリストに掲載されるとどうなるのでしょうか。この信用情報機関の情報は、車や家をローンで買う際にも確認されます。そのため、この信用情報機関から金融事故情報が消えるまでの期間、あなたはローンを組むことができなくなります。信用機関によってこの期間は変わりますが、だいたい5年程度です。

 ちょっと飲食費がかさんで、携帯電話の料金を滞納しただけとあなたは思うかもしれません。しかし、それによって5年間ローンを組めなくなり、大学卒業後に車や家などをローンで買えなくなるわけです。

 防ぐのはとても簡単で、携帯電話の料金を滞納しないことです。口座振替などにしてきちんと毎月支払える状態を作りましょう。もしくは携帯電話端末を一括で買ってしまえばローンを組む必要がありません。

 今回紹介したようなリスクについて、頭でわかってはいても「自分には起こらない」と思い込んでしまうことが最も危険です。子ども自身が、自分のリスクは自分で対処する、という「自分ごと」として考える意識を持って事前に対処法を考えておけば、被害を防ぐことができたり、最小限に抑えることができるでしょう。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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