スマートフォンを持たせるなら
格安SIMの低速通信設定が役立つ
一方、スマートフォンを持たせてもよいのなら、データ専用SIMを使うことで通信費は子供用ケータイよりも低コストになる可能性がある。スマートフォンならSIMに音声通話機能がなくても、LINEの通話機能をはじめ、データ回線を使った通話機能はいくらでもある。むしろ、電話番号による通話ができないほうが好都合な面もある。端末の位置情報もGoogleマップなど、無料かつネットワークに依存せず利用できるものも揃っている。
データ回線のSMS機能は、LINEの利用をはじめSMS認証を必要とするサービスを使わなければ無くても問題ない。SMS無しのデータ回線なら最低でも500円程度のところもあるほか、月3GBのSIMなら月900円程度だ。
そして、MVNOの格安SIMのいいところが低速通信モードに切り換えられる事業者があること。たとえばIIJmioなら保護者スマートフォンにアプリ「みおふぉん」を入れておけば、いつでも子供回線のSIMの高速通信をオフして最大200kbpsへ制限でき、事実上、動画の見過ぎやアプリのダウンロードを保護者が簡単にブロックできる。
なお、高速データ容量を残したまま高速通信をオフできる機能はすべてのサービスにあるわけではない。IIJmio、OCN モバイル ONE、mineoなどはアプリで高速をオフにできるが、サブブランドのUQ mobileやY!mobileにはその機能がない。MVNOでも主要なところではBIGLOBEも高速通信をオフする機能が備わっていない。
また、MVNOの楽天モバイルのスーパーホーダイは低速時の速度が最大1Mbpsなので速度制限の効果があまりない。子供用回線を申し込む場合は、速度切替の有無や条件は事前に調べておきたい。
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