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山根博士の海外モバイル通信 第482回

ハイセンスやTP-Linkのスマホも売っているリスボン

2020年03月11日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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モトローラの家電話やノキアのケータイもまだまだ人気
リスボンで見つけたレア端末

モトローラの電話が売っているリスボンの量販店

 ヨーロッパの西端に位置するポルトガル。その首都リスボンには深夜24時まで開いている巨大なショッピングモール「Colombo」があります。以前筆者はバルセロナで開催されるMWCの取材前にリスボンに立ち寄ったことがありますが、それ以外の時期に再びリスボンを訪れるチャンスはなかなかありませんでした。

 今回はロンドンからバルセロナへ移動する際、ポルトガル航空のリスボン乗り継ぎ、しかも乗り継ぎ時間は9時間というフライトを選んだため、6年前ぶりにリスボンを訪問してみました。

Colomboショッピングモール

 Colomboショッピングモールは地下鉄駅に直結もしており、空港から1時間もかからずに到着できます。ヨーロッパにしてはめずらしく夜遅くまで開いているので、夜にリスボンについてもそれから買い物に出かけることも可能です。

 モール内にはポルトガルの3つのキャリアや家電量販店が入っており、SIMフリーのスマートフォンを買うことも可能です。家電量販店ではやはり発表されたばかりの「Galaxy S20」シリーズが人気。Galaxy S20 Ultraの100倍ズームカメラを試すお客さんもいるなど、この春注目の製品です。

量販店では目立つ位置にGalaxy S20シリーズを展示

 さてサムスン電子以外にどんな製品が売っているかと見回すと、なんとアルカテルのスマートフォンが大々的に売られています。モデルは「Alcatel 1」シリーズや「Alcatel 3」シリーズといったローエンドモデルです。価格が200ユーロ前後(約2万4000円)と手軽なことと、古くからの有名ブランドのため安心感があるということでしょうか。

アルカテルのスマートフォンがまだメジャー

 同じフランスブランドのスマートフォンといえばWikoもありますが、今やヨーロッパでもほとんど見かけなくなりつつあります。ここでも2つのスマートフォンが売っていましたが、超低価格のエントリーモデルしか見つからず。最近は目立った新製品も出ていないようですし、100ユーロ前後(約1万2000円)のモデルはシャオミなどに人気を奪われてしまっているのでしょう。

Wikoのスマホはエントリー機しかみつからなかった

 ところで家電量販店のスマートフォン売り場の実機展示エリアの下の棚には、なぜかモトローラの電話機が積み重なっていました。コードレスタイプもあり、種類は5機種くらい。モトローラブランドはまだまだ人気なのでしょうか。ところがスマートフォンコーナーにはモトローラの製品は皆無。スマートフォンと固定電話は問屋や流通経路が違うのかもしれませんが、この状況を見てみるとポルトガルでもモトローラのスマートフォンが出ていればかなりの人気になると思われます。

モトローラのコードレスフォンがたくさん売っている

 さて中国メーカーのスマートフォンの中でも、なかなか海外で見かけない製品も売っていました。家電メーカー・ハイセンスの「H30」です。SoCがMediaTek P70、6.5型(2340×1080ドット)のディスプレー、メモリー3GB、内蔵ストレージ32GB、カメラは1600万画素+200万画素。ミッドレンジ機で129.99ユーロ(約1万5000円)はお手頃価格です。今思うと記念に買っておけばよかったと後悔しています。

ハイセンスのスマホはヨーロッパでもあまり見かけない

 さてもう1つの珍しい系スマートフォンは、TP-Linkのブランド「Neffos」の製品。こちらも海外展示会ではよく見かけますが、売っているところはなかなか見られませんでした。ルーターを中心に製品展開しているTP-Linkがスマートフォン市場に参入したのですが、やはりブランド力が弱く、苦戦していることは否めません。Wi-Fi 6へのいち早い対応など、TP-Linkらしいスマートフォンをぜひ出してほしいものです。

TP-Linkのスマートフォン、Neffos

 そのほか気になったのは、ASUSが専用のコーナーを設置して最新モデルを展示と思いきや、「ZenFone 5」や「ZenFone Max」など1世代前のものばかりだったこと。ZenFone 6やROG Phoneを見せれば話題になると思うのですが。

ASUSは頑張っていると思いきや、展示品は1年前のモデル

 ところでヨーロッパはまだまだフィーチャーフォンも売られています。ノキアだけではなく無名メーカーの製品も多数。2Gの通話とSMS専用機などもまだ需要があるのでしょう。

フィーチャーフォンの種類も多い

 そんなフィーチャーフォンの中にも、KaiOS搭載の「スーパーフィーチャーフォン」も売っています。今の時代、やはりSMSだけではなくSNSもできなければすべての人とコミュニケーションがとれませんよね。FacebookやTwitterもできて、グーグルマップも利用可能なKaiOS端末はスマートフォンのペアにも最適です。

アルカテルの3088は4G対応のKaiOSスーパーフィーチャーフォン

 そして最後にモール内にあるキャリアのお店を探索。ポルトガルにはMEO、Vodafone、NOSの3キャリアがあります。このうちMEOは旧ポルトガルテレコム系で現在はヨーロッパ各国で通信事業を展開するAlticeグループの傘下。そのAlticeグループは自社ブランドのスマートフォンも展開しており、MEOの店舗で販売されていました。

 ポルトガルでの人気は不明ですが、メジャーメーカーのスマートフォンばかりになった今、名の知れぬメーカーの製品をみかけるとちょっとうれしく感じました。

AlticeのスマホをMEOの店舗で発見

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