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FaceTimeも使える!

Macユーザーにこそおすすめしたい、Webカメラ、スピーカー内蔵「HP Pavilion 27 FHD ディスプレイ」レビュー

2020年03月09日 11時00分更新

文● 山口優 編集●村野晃一

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デザインはMacとも相性抜群!

 パッケージから製品を取り出して、まず印象に残ったのが、その洗練されたデザイン。黒を基調にした筐体は、スピーカー部分にファブリック素材が使用されており、高級感と同時に温かみも感じさせる。

 本体はどの方向から見ても無駄を削ぎ落としたシャープなシルエットのため、MacBook Airとの相性は抜群。横に並べてみると、専用に設計されたのかと思うくらいしっくり馴染んで見える。狭額縁設計のため、あまり空きスペースのない机でもMacBook Airと一緒に並べて置きやすいのがうれしい。

 スタンドはスイーベルや高さ調節機能はないものの、縦方向の角度調節機能は搭載しており、85~115°の間で見やすい角度に傾斜させることができる。なお付属のVESAマウント拡張ブラケットを利用すると、VESAマウントに準拠したスタンドやモニターアームを利用することが可能だ。

 液晶はIPS方式のパネルで、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、視野角は水平垂直ともに178°を実現している。単に視野角が広いだけでなく斜めから見ても色味やコントラストの変化が少ないのもポイント。またディスプレー表面が非光沢なため、照明の映り込みなどの影響を受けにくいのも好印象だ。

 色域はsRGB比94%となっており、パソコンの標準的な色域をほぼカバーしている。実際に写真や映像でチェックしてみたが、色域の狭い液晶パネルだとくすんだ色に見えがちな鮮やかな色もソースに忠実に再現された。微妙な色の違いもわかりやすいため、写真の現像やレタッチなどもやりやすく感じた。

MacBook Airと並べて置いたところ。比較的狭い机でも設置しやすい

液晶パネルはIPS方式で視野角が広いのが特徴。表示品位も高く、鮮やかな色もリアルに表示される

USB Type-Cケーブル1本で接続OK!

 インターフェイスは、HDMIとDisplayPort、USB Type-C、ヘッドフォン出力端子がそれぞれ1ポートずつ搭載されている。映像入力が3系統あるため、パソコン以外にもゲーム機やAV機器などをつなげて使用することが可能だ。

 このほか、本体背面にUSB 3.0ポート(ダウンストリーム)も2基用意されている。USB Type-Cで本機とパソコンを接続する場合は、これらのUSB 3.0ポートに周辺機器をつないで利用することもできる。

 ちなみに、本製品のUSB Type-Cポートは最大15Wまで電源を供給することが可能。そのため消費電力の少ないスマホやタブレットなら、ケーブル1本で充電しながら本機に映像を出力することもできる。ただしMacBook Airの場合はこれより消費電力が大きいため、使いながらだとバッテリーの充電はあまり進まない。映像編集など負荷のかかる作業をしているときは、逆にバッテリー残量が減ることもある。安定した動作のためには、MacBook Airに別途ACアダプターをつないで使った方がよさそうだ。

 とはいえ、軽い作業のときならApple純正のACアダプター使うより遅いとはいえMacBook Airを充電しながら使うことができるし、スリープ中なら充電スピードはもっと速くなる。そのため普通の使い方なら、わざわざACアダプターにつながなくてもなんとかなってしまう。実際に、今回の試用期間中はMacBook Airの純正アダプターはほとんど出番がなかった。

インターフェイスは、電源コネクター、HDMI、DisplayPort、USB Type-C、USB 3.0(ダウンストリーム)×2、ヘッドフォン出力端子が搭載されている

MacBook Airとつないで使っているところ。USB Type-Cケーブル1本で接続できるのがとても便利

MacBook Airのシステムレポートを表示したところ。15Wで電源が供給されていることがわかる

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