フルHDでゲームプレイは申し分なし
高リフレッシュレートが活かせる高い性能
それでは、G-GEAR mini GI7A-C194/EX1のパフォーマンスをチェックしていこう。まずは、定番の「3DMark」(Version 2.11.6866)から。
Fire Strike“無印”で18000近いスコアを発揮し、Time Spy“無印”でも7713と非常に優れたパフォーマンスを叩き出している。このあたりは、RTX 2060を採用している長所が色濃く表れていると言っていい。ただ、Fire Strike Ultraで大きくスコアを落としているあたりは、さすがに4K解像度は少々実力的に厳しそうだ。
では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」の結果を見てみよう。今回は、オプションから描画負荷が最大になるように設定したうえでゲームをプレイ。その際の1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。
1920×1080ドットでは平均144fpsに迫る勢いを見せ、常時130fps以上のフレームレートが得られており、高リフレッシュレートの液晶ディスプレイと組み合わせて有利に立ち回れることは間違いない。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」では、最高品質に設定したうえでベンチマークを実行した。
その結果、2560×1440ドット以下の解像度であれば、スクウェア・エニックスの指標で最高評価となるスコア7000を大きく上回るパフォーマンスを見せた。やはり、4K解像度では力不足は否めないものの、フルHDの解像度であれば十分過ぎるパフォーマンスを備えていると言える。同ベンチマークの平均フレームレートと最小フレームレートを見ても、1920×1080ドットなら常時50fps以上の結果が得られており、ゲームの快適性は申し分なしだ。
さらに、「Fortnite」の結果もチェックしておこう。ここでは、最高プリセットを選択したうえでゲームをプレイ。その際の1分間のフレームレートをFrapsで取得している。
ここでも2560×1440ドット以下の解像度であれば常時60fps以上のパフォーマンスを発揮。1920×1080ドットであれば、平均100fps近い結果が得られており、快適にゲームできるのは誰の目に明らかだろう。
では、ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておきたい。まずは「PCMark 10」(Version 2.1.2153)の結果からだが、G-GEAR mini GI7A-C194/EX1の総合スコアは6722と比較的高め。詳細スコアを見ていくと、とくにDigital Content Creationが9695と高く、動画編集や画像レンダリングなど、コンテンツ制作の用途でも十分高いパフォーマンスが期待できると言ってよいだろう。
続いて「ffmpeg」(Version 4.2.1)を用いて、Motion JPEG形式で7分強の動画ファイルを、H.264/AVCとH.265/HEVCへとそれぞれトランスコードする際に要する時間を計測してみた。すると、H.264/AVCへは11分ほどで終了し、H.265/HEVCへも24分強で完了している。いずれも実用に耐えうる結果が出ており、このあたりはRyzen 7 3700Xの8コア16スレッドが真価を発揮した形だ。
小さくても高性能、それでいて15万円を大きく切る価格は魅力的
G-GEAR mini GI7A-C194/EX1の価格は、基本構成で12万9800円(税別)。8コア16スレッドのCPUとRTX 2060の組み合わせで15万円を切っている点は非常にコストパフォーマンスが高い。また、ミドルタワー型のような拡張性はないものの、コンパクトなサイズで場所を選ばず、それでいてゲームをプレイできる高いパフォーマンスに食指が動く人は多いのではないだろうか。
基本構成ではSSDが240GBしか搭載していない点は、ゲームプレイの観点から少々物足りないが、前述のようにBTOでストレージを追加すればよく、たとえHDDを追加しても15万円を超えることがない点はかなり魅力的。コンパクトで高品質なゲームマシンを探している人にとって、このG-GEAR mini GI7A-C194/EX1はオススメの1台であることは間違いない。
(提供:TSUKUMO)