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石川温のPCスマホニュース解説 第64回

価格競争では中国にかなわない:

5Gスマホ 日本メーカーは機能勝負

2020年01月10日 16時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●シャープは8Kカメラが訴求材料

 今年のCESでは、特に日本(日系)メーカーの存在感が目立っていた。

 シャープは数年前には経営不振により、CESの出展から撤退していたが、ここ最近、復活を遂げ、今年は8Kを中心とした展示に注力していた。

 そんななか、シャープは、現在、8Kカメラを搭載した5Gスマホを開発中だとアナウンスした。具体的な製品化の時期などは言及されなかったが、おそらく、日本で5Gがスタートする今年の春あたりがターゲットになっていそうだ。

 シャープでは、8Kテレビを強力にプッシュしていることから、5Gスマホにおいても、8Kカメラを訴求材料として使っていくようだ。

 今回、シャープは、dynabookブランドで8Kの映像編集が可能なパソコンも発表。8Kの撮影から編集、表示までを一気通貫で提供していく方向性を示していた。

●ソニーはプロ向け映像機材で5G展開

 また、ソニーでは、同社の強みとなっているプロ向け映像機材の連携で5G展開を目指していく。プロスポーツ中継のカメラに5Gスマホを設置し、映像の伝送をケーブルではなく5G回線でやってしまうという試みだ。

 確かにスポーツ中継では、高画質の映像をリアルタイムに届けるニーズが高い。また、ゴルフやモータースポーツの中継では、ゴルフ場やサーキットに何十キロものケーブルを敷設しなくてはならない。そうした面倒臭さを一気に解消するために5Gスマホによる映像伝送が注目されているというわけだ。

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