デルが開発中のコンセプトモデルを展示
米ラスベガスで開催中の世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2020」で、デルが「#DellExperience LIVE」と題したプレスカンファレンスを実施。
その中で、デルは「Concept Duet」と「Concept Ori」という開発中のコンセプトモデルを紹介。展示エリアには実機も並べ、自由に触ることができた。
Concept Duet、2 in 1の発展形かも
Concept DuetとConcept Oriは、いずれも折りたたんで使え、ハードウェアキーボードを持たない点で共通している。
しかしコンセプトは異なる。Concept Duetは、回転式2 in 1 PCのキーボード部分をディスプレーに変更し、画面をタッチ対応にしたものと考えるとわかりやすい。
ラップトップPCのようにも、タブレットのようにも使え、キーボードやスタイラス、指など、入力方法を自在に切り替えられる。
ソフトウェアキーボードを表示して資料を作成し、すぐに下半分を切り替えて、資料を参照しながらビデオチャットをするといった利用シーンが想定できる。
「発売時期や正式名称、価格、スペックなど、まだ何も決まっていない」とのことだが、展示されていた開発中の実機はかなり高い完成度。おそらく本当に発売するときは新しいシリーズ名を冠するのだと思うが、XPSシリーズのダイヤモンドカットを思わせるエッジの処理も、形状にマッチしていた。
Oriはフレキシブルディスプレーを採用
一方のConcept Oriは、フレキシブルディスプレーを採用したモデルだ。Concept Duetは360°回転し、2つのディスプレーを内側にも外側にもできるが、Concept Oriは最大で180°までしか開かない。
開いたときに継ぎ目のない1枚のディスプレーになるのが最大の魅力で、タブレットのようにスタイラスでイラストを描いて、折りたたんでソフトウェアキーボードを表示させ、メールで送信するといった使い方ができる。
Concept Duetに比べると、Concept Oriは開発中のプロトタイプという雰囲気が強かったため、市販化される時が来たら、どんなデザインで登場するのかも楽しみだ。
デルのエンジニアリング・テクノロジスト・ディレクター Kevin Turchin氏は「ふたつは似ていますが、違うコンセプトなんです。作業に合わせて形状を変えたり、上下の表示内容を分けて、同時進行したりといった使い方ができます。ビジネスを効率化する可能性を持っていると思います。会議に行くときなどは、本みたいに抱えて持っていくとかっこいいんじゃないかな?」と話した。
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