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ゲーミングパソコンらしいアクセントが散りばめられた筐体

10万円以下から買えるライトゲーマー向けPC「Dell G3 15」、狭ベゼルで小型化

2019年12月20日 09時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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デルの「Dell G3 15」

 デルの「Dell G3 15」シリーズは、カジュアルで洗練された本体デザインが特徴のエントリー向けゲーミングノートパソコンだ。ゲームやグラフィックスに特化した機能を搭載しながら、最下位モデルで9万5846円(12月19日現在、17%オフクーポン利用時)からとリーズナブルな価格を実現しており、初心者やライトゲーマーを中心に人気を集めている。今回、その現行モデルを試せたので、従来モデルと比較しながら製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

カジュアルさに精悍さが加わったデザイン
ゲーミングパソコンらしさがプラス

 「Dell G」シリーズは、ゴリゴリのゲーミングパソコンほどの性能は必要ないけれど、PCゲームの人気タイトルを快適に楽しみたいという人に向けたゲーミングノートパソコンだ。なかでも「Dell G3 15」はカジュアルなデザインとコストパフォーマンスのよさで、ゲーマーだけでなく一般ユーザーからの人気も高い。

 現行の「Dell G3 15(3590)」は、従来の「Dell G3 15(3579)」のコンセプトを受け継ぎながらもデザインをリフレッシュして性能をアップさせたモデルになっている。

 デザイン面で大きく変わったのが本体サイズ。ディスプレーのサイズは従来と同じ15.6型ながら、ベゼル幅が狭くなったため筐体サイズはひとまわり小さくなった。最小構成時の重量も従来の2.53kgから2.34kgへと若干軽量化している。前モデルもゲーミングノートパソコンとしては比較的小型軽量だったが、現行モデルは一般的なホームノート並みに軽快に使用できるサイズになったといえる。

天板はボンネット風の凹凸がつけられ、精悍な印象に。本体サイズは幅365.5mm×奥行き254mm×高さ21.6mm、重量2.34kgと小型軽量化が図られている

 天板や底面のデザインも変更された。従来はフラットな天板だったが、現行モデルの天板には車のボンネットのような凹凸が施され、以前より少し精悍な印象になっている。底面も従来は一般的なノートのような控えめな見た目だったのが、鮮やかなブルーのゴム足と先鋭的な外見の通気孔に変更された。このほか、ボトムケースのエッジにブルーのラインが入るなど、全体的にゲーミングパソコンらしいアクセントがプラスされている。

底面はブルーのゴム足と、スタイリッシュな通気孔、中央部の掘り込まれた「G3」のロゴがアクセントになっている

本体前面と背面にブルーのラインが入っているのが印象的

 カラバリは従来の3色(リコリスブラック、リーコンブルー、アルプスホワイト)から、ブラックとホワイトの2色のみになった。ちなみにホワイトモデルの場合、従来はキーボード面もホワイトだったが、現行モデルではブラックに変更されて重厚感がぐっと増している。その分、爽快感や軽快感は薄れたが、視界に明るい色が入ってこないのでゲームには集中しやすくなった印象だ。

前モデル(上)と現行モデル(下)。キーボード面がホワイトからブラックに変更されている

 インターフェースは従来から大きくは変わらず、本体左側面にHDMI 2.0、USB Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応、GTX 1650以上搭載モデルのみ)、USB 3.1、有線LAN端子、ヘッドフォン/マイク端子が、右側面にSDカードスロットとUSB 2.0×2、Nobleロック・セキュリティー・スロットが搭載されている。

本体左側面には、HDMI 2.0、USB Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応、GeForce GTX 1650以上搭載モデルのみ)、USB 3.1、有線LAN端子、ヘッドフォン/マイク端子が搭載されている

本体右側面には、SDカードスロットとUSB 2.0×2、Nobleロック・セキュリティ・スロットが搭載されている

ゲームを楽しむ仕掛けが随所に

15.6型フルHDのIPSディスプレーを搭載している

 ディスプレーは15.6型フルHDの非光沢パネルが採用されている。IPS方式のため視野角は水平垂直とも170度と広く、斜めから見ても色味やコントラストの変化は少ない。

 なお、ディスプレーのスペックはモデルによって一部異なっている。そのうち、直販サイトで販売されている最上位モデル「プラチナ(大容量メモリー・SSD+HDD・GeForce GTX 1660 Ti搭載)」は、リフレッシュレートが144Hz、輝度が300nit、応答速度が9ms、色域がNTSC比で72%と、よりゲームに適した性能になっている。一般的な用途ならほかのモデルでも十分だが、FPSなどの視点切り替えが多いゲームをより快適に楽しみたい場合は最上位モデルを選んだほうが後悔しないだろう。

フルサイズのキーボードとクリックボタン一体型タッチパッドを搭載。キーボード奥には、指紋認証センサーが内蔵された電源スイッチを装備している

 キーボードは、各キーが独立したアイソレーションタイプで、テンキーが標準装備されている。キーストロークは浅めだが、キーピッチが約19mmと余裕があり、タイピングはしやすい印象だった。

 ちなみに、本製品の日本語キーボードはバックライト非搭載だが、一部モデルはオプションでブルーバックライトが内蔵された英語キーボードを選べる。また、最上位モデルは4ゾーンRGBバックライトが搭載された英語キーボードを選択可能。ほかにも英語キーボードには「G」キーを押すことでターボブーストモードに切り替えられる(日本語キーボードの場合は同機能が「F7」キーに割り当てられている)など細かい挙動が異なっているようなので、雰囲気を含めてゲームを楽しみたいなら英語キーボードを選んだほうがよいだろう。

 タッチパッドはクリックボタン一体型で操作エリアが広く、カーソル移動やジェスチャーがやりやすかった。また表面がさらっとしていて指ざわりがよく、タップやクリックの反応もよいため、細かい操作もしやすく感じた。FPSなど素早く精密な動作が求められるゲームはゲーミングマウスのほうが向いているが、それ以外のゲームや通常のメニュー操作、ファイル操作なら本機内蔵のタッチパッドでも十分快適に行なえそうだ。

スリムボディながらゲームを楽しむ機能が盛り込まれた「Dell G3 15」

 カジュアルな中にも精悍さのあるリーズナブルなDell G3 15。今回は、その外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回は気になるパフォーマンスをチェックしていこう。

Dell G3 15
製品名 Dell G3 15
CPU Core i7-9300H(4コア、8MBキャッシュ、最大4.1Ghz)/Core i7-9750H(6コア、12MBキャッシュ、最大4.5Ghz)
グラフィックス GeForce GTX 1050(3GB GDDR5)/GeForce GTX 1650(4GB GDDR5)/GeForce GTX1660Ti Max-Q(6GB GDDR6)
メモリー 8GB/16GB
ストレージ 256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)/512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)/256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)+1TB HDD(SATA、5400rpm)
光学ドライブ なし
ディスプレー 15.6型ワイド(1920×1080ドット)/15.6型ワイド(1920×1080ドット、144Hz、300nits)
インターフェース USB Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応、GeForce GTX 1650以上搭載モデルのみ)、USB 3.1、USB 2.0×2、HDMI 2.0、有線LAN端子(ギガビットイーサネット)、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット
OS Windows 10 Home(64bit)

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