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2019年のノートパソコンのトレンドをおさえた1台

美しいOLEDを15.6型で楽しめる薄型ハイパワーノートPC「XPS 15」

2019年10月08日 09時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「New XPS 15 プラチナ」

 デルが販売する「New XPS 15」は、4KOLEDディスプレーが選択可能な15.6型ノートパソコンだ。今回試用した「New XPS 15 プラチナ(4K有機EL・大容量メモリー&SSD搭載)」は、Core i7-9750H、GeForce GTX 1650、16GBメモリー、512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)というハイエンドな構成となっている。価格は27万2778円だが、ウェブ直販サイトでクーポンを使用すると、23万1861円で購入できる。

 今回は、New XPS 15の外観や使い勝手についてチェックしていく。

薄型OLEDディスプレーで薄型の15.6型
2019年のトレンドを網羅した1台

アルミのブロックから精密にカットされた耐久性の高いボディーで、パームレストはカーボンファイバー製

 CES2019では、複数のメーカーからOLEDディスプレーを採用するノートパソコンが発表された。ただし、その多くが13.3型などのモバイルマシンサイズで、15.6型がメインではなかった。そして最近各社から、狭額ベゼルを採用し、従来より薄型軽量化した15.6型ノートパソコンが登場している。そういった最近のトレンドをどちらも踏襲しているのが、New XPS 15なのだ。

 New XPS 15のサイズは、およそ幅357×奥行235×高さ11.2~17mmで、重さは約2kg。軽くはないが、最厚部でも17mmと薄型ではある。毎日持ち運べる重さかというと人によるかもしれないが、少なくとも私が普段使っているリュックにはすっぽりと入った。ゲーミングマシンなど厚めのマシンも私のリュックに入らないこともないが、そうするとカメラなどほかの物が入らなくなる。しかし、New XPS 15は薄いので、一緒にカメラやモバイルバッテリーなど、普段仕事に必要なものも余裕で入った。

OLEDでDolby Visionにも対応するディスプレー

 側面が6.04 mm、上部が7.08 mmの狭額ベゼルを採用しているのも特徴。加えて、従来よりカメラを小型化したことにより、狭ベゼルでも上部中央に搭載できている。狭額化によってディスプレー下部にカメラを持ってくるマシンもあるが、その場合ビデオ通話などでアングルが少し気になることがあった。そういう意味では、しっかり上部に搭載されているのは地味にうれしいポイントだ。

側面が6.04 mm、上部が7.08 mmの狭額ベゼルを採用

 前述したとおり、試用機のNew XPS 15のディスプレーはOLEDディスプレーを採用しており、解像度は3840×2160ドット。コントラスト比は100000:1で、とても黒が引き締まってみえる。加えて、ノングレアパネルで輝度は500nitとなっているので、屋外でも気にせず快適に使える。そのほか、Adobe RBGカバー率100%なので、写真などもとても正確でリアルな表示が可能となっている。

 さらに、Dolby Visionに対応するDell CinemaColor 2.0を使えば、より鮮やかでリアルな映像が楽しめるほか、「Movie(際立つ暖色と高コントラスト)」「Evening(光量を抑えつつ際立つ陰影)」「Sports(高輝度のストリーミングをより色鮮やかに)」「Animation(アニメやCGをポップに再現)」の4つのモードを用意しており、シーンによって使い分けることも可能だ。

電源ボタンは指紋認証センサーを搭載

 キーボードは、バックライトを搭載し、暗い場所でも快適に作業できるほか、打鍵感も良好。アイソレーションタイプでキーの幅もしっかり確保された文字キーは使いやすいのだが、エンターキーがとても小さいのが気になる。文章作成時にエンターキーは頻繁に押すため、この小ささに慣れるのに少し時間がかかるかもしれない。

筐体右側にSDカードスロット、USB 3.1 Gen1を配置

左側にUSB 3.1 Gen1、HDMI 2.0端子、Thunderbolt 3端子を備える。Thunderbolt 3端子は電源供給にも対応

 New XPS 15のインターフェースは、筐体右側にSDカードスロット、USB 3.1 Gen1を、左側にUSB 3.1 Gen1、HDMI 2.0端子、Thunderbolt 3端子を配置している。薄型化の影響で有線LAN端子は備えていないが、SDカードスロットやHDMI端子をしっかり搭載しているのはありがたい。

ディスプレーもパワーもハイエンドな1台

 New XPS 15は、OLEDディスプレーで臨場感のある映像体験が楽しめるほか、スペックも高めなのに加えAdobe RBGカバー率100%なので、写真編集などにも使えるノートパソコンとなっている。もちろん普段作業も快適にこなせるので、仕事用でもプライベート用でも使い倒せる1台だ。薄型なのでたまに持ち運んで使うことも可能。フレキシブルに利用するノートパソコンを探している人は、検討してみてはいかがだろうか。

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