次世代型コンビニの実現
「ローソンはさまざまなチャレンジをしている。そのなかのひとつが、夜間無人店舗。実験店舗では、セルフレジだけにして、アプリで入店してもらうといったことも行なっているが、そこではいろいろな課題が生まれている。顧客から見て、もっと使いやすいものにする必要がある。こうしたところにも、今回の協業が生きると考えている」
今回の協業で目指す姿を「AUGMENTEDコンビニ」とし、次世代型コンビニサービスの実現を視野に据える。
AUGMENTEDの最初の2文字が「au」という語呂合わせもしている。
次世代型コンビニサービスとして、顧客の個人の嗜好とエリアの動態情報、在庫管理テクノロジーの組み合わせることにより、顧客と店舗をリアルタイムでマッチングし、食品ロスの低減につなげたり、モバイルオーダーと認証、決済、ロボティクス無人受け取り機の組み合わせで労働人口減少対策と顧客体験を向上を実現したりといったことが実現する。
そのほか、個人活動量計デバイスと個人別趣味嗜好レコメンドサービス、購買、食事データ管理との組み合わせで、個人ごとにおすすめの商品を提示したり、1万歩歩いた人には栄養ドリンクの購入クーポンをプレゼントしたりといったサービスも可能になる。
「お客様に寄り添った新しい消費体験が可能になり、令和時代の社会インフラが構築できる」(KDDIの高橋社長)とする。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ