このページの本文へ

Windows Virtual DesktopとCitrix Cloudの組み合わせで実現できること

ビジネスを加速するVDIを目指すシトリックスとマイクロソフト

2019年11月25日 10時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2019年11月22日、シトリックス・システムズ・ジャパンはクラウド環境のVDIに関する発表会を開催。仮想デスクトップサービスであるWindows Virtual DesktopとCitrix Cloudを組み合わせることで、どのようなメリットがあるのか。マイクロソフトとシトリックスの双方から解説が行なわれた。

変わりつつあるVDIのニーズとクラウド時代のVDI

 長らくデスクトップの仮想化技術(VDI)を手がけているシトリックス。近年は、Windowsのデスクトップ環境をネットワーク経由で提供するオンプレミス向けのサーバー製品から、クラウドVDIへのシフトを推進している。

 シトリックス・システムズ・ジャパンの小林伸睦氏は、VDI市場のニーズが大きくシフトしていることを指摘する。以前はIT部門が主導でセキュリティや端末管理の効率化が中心だったが、「コラボレーション」や「働き方改革」、「顧客エンゲージメント」などのキーワードがVDIへの期待として顧客から出てくるようになってきたという。小林氏は、「ビジネスを加速させるためのVDIにシフトしている」と語る。

シトリックス・システムズ・ジャパン アジア・パシフィック事業推進本部 ソリューション推進マネージャ 小林伸睦氏

 その点、シトリックスはオンプレミスの時代からマイクロソフトと協業しており、RDS(Remote Desktop Service)に付加価値を提供してきた。これはクラウド時代でも変わらず、Windows Virtual DesktopとCitrix Cloudを組み合わせることで、こうした新しいVDIのニーズに応えるという。

Windows Virtual DesktopとCitrix Cloudの連携

 続いて登壇したマイクロソフトジャパン マーケティング&オペレーション部門のAzureビジネス本部 佐藤壮一氏は、Azure上の仮想デスクトップサービスである「Windows Virtual Desktop」について紹介した。

マイクロソフトジャパン マーケティング&オペレーション部門 Azureビジネス本部 佐藤壮一氏

 9月30日(米国)に一般公開となったばかりのWindows Virtual Desktopは、WindowsとOffice 365をAzure基盤上で提供するクラウドVDI。Windows 10をマルチセッションで利用できる点が最大の特徴で、Office 365 ProPlusに最適化される点もアピールポイントとなる。グローバルにデータセンターとネットワークを持つAzureを基盤とすることで、高い信頼性やスケーラビリティを実現しているのも大きなメリットだという。

 オンプレミスと異なり、最大セッション数に基づき自動的にスケールできるのもクラウドのメリット。「週末にマシンを落としたり、期末に増やすということも容易に行なえる」(佐藤氏)。また、アプリケーションとワークプレースをどちらもAzureに実装することで低いレイテンシを実現するほか、GPUなどハードウェアもアップデートされるため、最新のCAD環境を利用できるのもメリットだ。

 このWindows Virtual Desktopにコントロールプレーンとして付加価値を提供するのがCitrix Cloudになる。Windows Virtual DesktopにCitrix Cloudを組み合わせることで、管理、セキュリティ、オートスケールなどのメリットを提供する。

 では、具体的にどのようなメリットが提供されるのか? たとえば、Windows Virtual DesktopはPowerShellやAPIベースでの管理になるが、Citrix Cloudでは直感的なGUIにより、VDIのライフサイクル管理やリソース制御、きめ細かいセキュリティポリシー適用などが可能になる。また、インターネット分離を構築しているユーザーにおいては、Express Routeを経由してAzureに接続することで、インターネットにつながずにWindows Virtual Desktopを利用できるという。さらに、エンドツーエンドのパフォーマンス可視化やログイン時間の詳細も可視化することが可能になる。

 また、仮想化環境でMicrosoft Teamsを利用するにあたっては、シトリックスの最適化技術が利用でき、VDIのリソース消費を抑えることで、音声や動画を多用する会議においても優れたUXを提供するという。

VDI環境でのTeamsの利用も最適化される

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    デジタル

    Zscaler Internet AccessのIKEv2接続例 ヤマハRTX1300でZIA経由の冗長IPsec VPNを構築する方法

  3. 3位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  4. 4位

    sponsored

    先制的サイバーセキュリティのため、経営者が今こそ考えるべきこと

  5. 5位

    トピックス

    モンハン、FF、エスコン8……注目作だらけで整理券が消えた!? SIEブースの人気がすごい【TGS2026特集】

  6. 6位

    ビジネス・開発

    ラスボスCOBOLを倒すために、7チームはなにを選択し、なにを捨てたのか?

  7. 7位

    デジタル

    Cloudflare WANとの接続検証でRTX1300/RTX840が確認、IPsecや自動切替に対応

  8. 8位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  9. 9位

    ビジネス・開発

    AI駆動型開発で生産性倍増を狙うIBM セキュリティ、トークンコスト、品質の課題をどう解決する?

  10. 10位

    トピックス

    ガンコンが令和に復活!? 『タイムクライシス』を足踏みペダルで遊べてクッソ懐かしい【TGS2026特集】

集計期間:
2026年09月18日~2026年09月24日
  • 角川アスキー総合研究所