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アルファベット「エブリデー・ロボット」が始動、ゴミ分別から

2019年11月24日 09時55分更新

文● Charlotte Jee

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Alphabet X

アルファベットの初期研究開発部門である「X」は、「一般的用途向けの学習ロボット」の開発を目指す「エブリデー・ロボット」プロジェクトを発表した。ロボットにカメラと複雑な機械学習ソフトウェアを装備し、周りの世界を観察させて学習させることで、ロボットが遭遇する可能性のあるあらゆる状況を教えなくても済むようにしようというアイデアだ。

現時点では、この初期のプロトタイプ・ロボットは、ゴミの分別方法を学んでいる。平凡に思えるが、ロボットに異なる種類の物体を見分けさせ、どのように掴むべきかを察知させるのは難しい。Xによると、開発中のロボットがごみの分類を間違えるエラー率は現在、5%以下。それに対し、人間のエラー率は20%だという。

ロボットは高価であるが、非常に特殊で専門的なタスクしかこなせない。家庭やオフィスなどの雑然とした環境で自律的に安全に作動できるロボットを開発することは、現在のロボット工学における最大の挑戦の一つだ。

ロボット工学と人工知能(AI)の組み合わせは、多数の企業がすでに取り組んでいるが、成功も失敗もある。多数のさまざまな状況の中で動作できるようになるロボットを構築するという「エブリデー・ロボット」プロジェクトの目標は、極めて野心的であり、成功するとしても実現は何年も先になるだろう。

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