いまだに市場投入されない
Core-XとXeon W-2200シリーズ
次いで発表記事にもあるように、Core-XシリーズもCascade Lakeで刷新された。もっともこちらは10月早々に発表されたにも関わらず、いまだに市場投入されていない。
昨年のCore i9-9900Kもどんどん順延していたので、珍しいわけでもない。とはいえ、そろそろ出荷されても良さそうな気がする、というわけでロードマップには“2019/11?”と記述させていただいた。
このCascade Lake-XベースのCore-Xとおそらくは同じタイミングで、やはり10月に発表されたXeon W-2200シリーズも市場投入されるのではないかと思われる。
Kaby Lake-Gが生産終了
さて、こうした新製品が投入される一方で、10月9日にはKaby Lake-Gに関するPCN(Product Change Notification)がリリースされ、Kaby Lake-Gが2020年1月一杯で受注終了、最終出荷日は2020年7月末となることが発表された。
後継製品は今のところ予定されておらず、本当にピンポイントリリーフとして投入された感じの、ややかわいそうな製品群ではあったが、Coffee LakeでGPUのEU数を大幅に増加、それなりにGPU性能が引きあがっているあたりで、あえてAMDからGPUを購入してつなげなくても行けるという目途が立ったのか、それとも思ったほどに売れないので見切りをつけることにしたのか、そのあたりは定かではない。
10月末には、COMPUTEXで発表があったCore i9-9900KSが発売された。
さっそく加藤勝明氏のレビューも上がっているのでご存じかと思うが、なんというか力業過ぎる製品であるということで、Comet Lakeが出るまでの中継ぎとしても厳しい感じではある。

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