ACアダプターなしでも不安がないバッテリーの持ち
モバイルノートの使い勝手を決める要素のひとつにバッテリーの持ちがある。いくらパフォーマンスが高くて、機能が満載されていても、バッテリーの持ちが悪ければ使い勝手も悪くなる。YOGA S730はどうだろうか?
メーカーによると、YOGA S730のバッテリー駆動時間(JEITA2.0準拠)は採用するCPUなどにより異なり、次の通りになっている。
バッテリー駆動時間 | ||||||
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搭載CPU | Core i5-8265U | Core i7-8565U | Core i5-10210U | Core i7-10510U | ||
駆動時間 | 約12時間 | 約9時間 | 約16時間 | 約13時間 |
今回試したモデルはCore i5-8265Uを採用していたので、カタログスペックではバッテリー駆動時間は約12時間ということになる。そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどれだけ持つかを計測してみた。
なお、「BBench」は「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、OSの電源モードを「より良いバッテリー」、画面の明るさを「50%」にして、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している。
結果、10時間15分の駆動が可能だった。1kg前後の薄型ノートとしてはかなり持つ印象だ。第10世代Coreプロセッサーを搭載したモデルはさらにバッテリーの持ちがよいようなので、出先で使う機会の多い人はそちらを検討するのもいいだろう。いずれにしてもこれだけ持てば、普段使いでバッテリーの残量を気にすることは少なくてすみそうだ。
ちなみに、YOGA S730に搭載されているUSB Type-Cポートは3つとも電源供給に対応しており、付属ACアダプターのケーブルをどのポートにさしても本体を充電することができる。
自己責任にはなるが、USB Type-Cに対応した市販の充電器なども利用可能だ。本体を充電しながら使いたい場合は65W以上の充電器を選ぶといいだろう。最近は安価でコンパクトなUSB Type-C充電器も増えてきたので、予備に買って会社などに置いておくと、通勤時にACアダプターを持ち歩かなくてすむので便利だ。
ゲームから仕事までマルチに活躍するモバイルノートPC
薄型軽量ながら、パワフルでスタミナも十分なモバイルノートPC、YOGA S730。メールやウェブ、動画鑑賞などの日常的な用途はもちろんだが、軽めのゲームやビジネス文書作成、写真編集など、幅広い目的に活用できる1台に仕上がっている。
Windows 7 PCからの買い替えでモダンPCを検討している人は多いと思うが、数あるモダンPCの中でもYOGA S730は性能とサイズ、バッテリー駆動時間のバランスに優れている印象。使い勝手に優れるノートPCを探している人は候補に加えてみてはいかがだろうか。