紛失防止トラッカーなどにも応用できそうだ:
アップルがiPhone 11に仕込んだ「U1」チップの秘密
2019年09月25日 16時00分更新
●指向性ある通信
アップルがまずU1チップで実現しようとしているのが、AirDropの進化。これはiOS 13.1で利用できるようになりました。
AirDropはWi-FiとBluetoothをONにしているiPhone、iPad、Macの間で、写真やファイル、URLなどを送信できる最も手軽な手段です。ファイルを送るには共有メニューから相手を選ぶだけですが、受け取るにはAirDropの受信をオンにしておく必要があります。
今までは向きに関係なく、周囲にAirDrop受信可能なデバイスが一覧される仕組みとなっていましたが、U1チップ搭載のデバイス同士の場合、デバイスを向けた方にあるデバイスを優先的に表示するようになり、送信先が選びやすくなります。
iOS 13.1でも、指向性を高めたAirDropに対応するのはU1チップ搭載モデルのみで、現状はiPhone 11シリーズだけとなります。しかし今後のiPadやMacに搭載されることで「向けた方にAirDrop」という体験がより広がることになりそうです。
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