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弁護士が語る“モンスター不倫女”の実態、逆上して暴走も

2019年09月16日 06時00分更新

文● 藤野ゆり(ダイヤモンド・オンライン

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弁護士の元には日々、さまざまな案件が寄せられる。その中でも厄介なのが不倫を巡る問題。修羅場やトラブル対処には慣れっこの弁護士でさえ、へきえきしてしまうような“モンスター不倫女”がいるという。そんなモンスターへの対処法とは? (清談社 藤野ゆり)

不倫女の開き直りは
法的には通用しない

不倫がバレて逆上する女性もいます
不倫が公になった際、逆上して妻子にホテルでの写真を送りつけるなど、暴走する女性は少なくない Photo:PIXTA

 2019年も折り返し地点を過ぎたが、今年もご多分に漏れず著名人の不倫問題が続々と明らかになっている。なかでも今年3月に報じられた元モーニング娘。後藤真希の不倫騒動は波紋を呼び、後藤は7月に入るまでSNSの更新や表立った活動を避けていた。しかし、同じく不倫を続ける女性はゴマキの不倫騒動に対して同情を見せる。

「一家の大黒柱として稼がなくちゃというプレッシャーと、母としての責任。10代からずっと働き続けてきた彼女が、その息抜きに少しトキメキを求める気持ちもわからなくないですよね…」

 こう話すのは都内の総合商社勤務のナツミさん(仮名・26歳)。ゴマキと同じ既婚者だが11歳年上の上司と社内不倫中だ。地獄なのは不倫相手の奥さんも社内にいるという点だが、その状況下でももう2年以上、秘密の恋愛を楽しんでいるという。もしバレたらどうするのかと、こちらがヒヤヒヤしてしまうが、彼女に聞いてもどこ吹く風。

「飲み会帰りに半ば強引に押し倒されたようなものだし、別れたくないってしつこいのは彼のほう。断り切れなくてズルズルしちゃうのは私もいけないけど…」

 身近な不倫女性の話を聞いていてよくあるのは「私は悪いことをしていない」と開き直っているパターンだ。その言い分は「私からではなく彼が積極的だった」「夫婦関係がうまくいっていないと聞いていた」などさまざまだが、そのいずれも自身の不貞行為を正当化するための素材でしかない。

「こういった理由づけは、法的な反論としては認められないのがほとんど。社内不倫では必ずしも懲戒事由になるわけではありませんが、会社にいづらくなり、結果として職を失う可能性もあります」

被害者意識の塊!
モンスター不倫女の恐怖

 こう話すのは弁護士の川口洸太朗氏。不倫が公になった際、女性の側のほうが開き直って謝罪することもなく、泥沼化するケースが多いのだという。

「トラブルに発展する典型的なタイプは、異常に“被害者意識”が強い方。不貞行為の事実を認めても、『むしろ私が被害者です!』『逆に責任を取ってもらいたい!』『慰謝料を払うつもりはない!』などと逆上して反論する方がいます。しかし、不倫相手の女性は共同不法行為における加害者という立場(男性との共犯のようなもの)であることは間違いありません」

 なかには、妻から依頼を受けた川口弁護士が相手女性に連絡を入れると、「私のバックに誰がいるかわかってるの?」「警察に連絡するわよ」などと脅迫まがいのことを叫ぶ女性も存在するという。このように自身の立場を棚上げした“モンスター不倫女”とは、穏便な交渉による解決は難しく、やむなく訴訟に移行せざるを得なくなってしまう。

 さらにありがちなのは、逆上して暴走行為に走るケースだ。たとえば社内不倫で男性から交際解消を申し出たところ、「別れるなら関係を全て会社にバラすから!」と女性が迫ってくるのは、非常に多いケースだという。

妻子にラブホ写真を送信!
女性が暴走しやすいパターンとは

「奥さんやそのお子さんに対して、ラブホテルでの写真を送りつけたケースもありました。今はSNSで簡単にコンタクトがとれますから、追い込まれた不倫女性が、男性の家族に直接連絡をしたとしてもおかしくない。たとえ慰謝料を払ってでも離婚させてやる…というのが女性の狙いです。ちなみにこのような行為は、奥さんの精神的損害を増幅させるものとして慰謝料の増額事由となります」

 自身も不貞行為の共犯者でありながら、とかくコトが発覚した際には男性を悪者にするか、家庭を完全に壊すまで止まらない。そんな被害者意識の塊である“モンスター不倫女”になりやすいのは、一体どういった女性なのか。

「よくあるのは当初は男性が既婚者であることを知らなかったケース。男性に独身であるというウソをつかれている点で、感情的には同情しますが、既婚であるとわかった後も関係を継続した場合、そのような言い訳は法的に通用しません。そういった『法律』により導き出される結論と、『感情』との間のギャップが顕在化した場合、メンヘラ化してしまう女性は一定数います」

 また男性の言い分をうのみにして、約束したのになかなか離婚してくれない…と悩み、精神的に病んでいく女性は多いようだ。

「『妻とはうまくいっていない。もう〇年もセックスレス』『家事も料理も全然してくれない。ほぼ家庭内別居なんだ』『けんかばかりで離婚の話が出ている。離婚が成立するまで待っていてほしい』といった男性の軽薄な常套句は、女性を精神的に翻弄します。ちなみに、このときの女性の言い分を法的な主張として置き換えると、『夫婦(婚姻)関係破綻の抗弁』になるのですが、この抗弁が裁判所に認められるケースはそう多くありません。妻に対する愛の賛辞を語りながら、不貞相手の女性を口説く男性は、この世にはまず存在しないからです」

不倫夫にも慰謝料は発生する
「独身」とのウソも高くつく原因に

 もちろん不倫をしないのが大前提ではあるが、現在、不倫中の男性はこういった関係の泥沼化を避けるためにも「すぐに関係を清算すべき」と川口弁護士は言う。

「別れる際もいきなりLINEをブロックするなど、一方的なやり方をすると相手の恨みを買ってしまいリスクが高い。仮に奥さんから訴えられたのが相手女性だけでも、男性は不貞相手の女性から後日、『求償権』の行使をされる可能性があります。奥さんと不倫相手の争いについて我関せずというのは、なかなか通りません」

 仮に妻が不倫相手の女性だけに慰謝料を請求したとしても、本来は夫と不倫女性の2人が支払う責任を持っているので、不倫女性が妻の求めに応じて100万円支払った場合、「50万円は夫が支払うべき」などと請求することができる。これを「求償権」と呼ぶ。

 関係の泥沼化を避けるためにも「独身である」「夫婦仲がうまくいっていない」等のウソは避け、互いの傷の浅いうちに関係清算を図ったほうがいいだろう。

「独身であると偽って後に既婚だと発覚した場合、相手女性からも慰謝料請求される可能性があります。不倫の法的リスクが高いことは間違いない。また、当然ですが、このような話は女性だけではなく男性にも当てはまるものです」

 不倫の清算がこじれればこじれるほど、家族や仕事など人生で培ってきたものの多くを失うことになる。そもそも不倫に手を出すような男女は、不倫で手に入るものとその代償を簡単な天秤にすらかけられないのだから、どちらにせよモンスターであるといえるだろう。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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