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ファーウェイ通信 第106回

最大50倍ズームに美しいボケ味、暗所にも強い超高性能カメラを詳しく紹介

Leicaクアッドカメラ搭載スマホの実力を徹底チェック! 「HUAWEI P30 Pro」レビュー

2019年09月13日 17時05分更新

文● 島徹、ASCII編集部 編集● ASCII編集部

提供: ファーウェイ・ジャパン

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有無を言わせない画質&機能のLeicaクアッドカメラがスゴい!

 ここからはHUAWEI P30 Proをレビューする上で欠かせないLeicaクアッドカメラを詳細に紹介していこう。まずはLeicaクアッドカメラは、メインとなる広角(35mm判換算で27mm相当)の約4000万画素カメラ、超広角(同16mm相当)の約2000万画素カメラ、光学5倍ズーム(同125mm相当)の約800万画素の望遠カメラの3つに加え、より正確なボケ効果やAR撮影を実現する深度測定用のToFカメラという構成だ。もちろんインカメラも約3200万画素と高画素になっている。

レンズもLeica製で名称は「VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-3.4/16-125 ASPH.」というもの

ハイブリッド10倍&デジタルズーム50倍で
遠くの被写体にもグッと近づいて撮影

 中でも特に注目したいのは望遠での撮影。10倍ハイブリッドズーム撮影や、最大50倍デジタルズームにも対応。搭載する望遠レンズ自体は光学5倍だが、メインの約4000万画素カメラの色彩情報やAI手ぶれ補正技術を組み合わせによって、高画質なハイブリッド10倍撮影を実現した。

 これにより、普通のスマホのカメラでは小さく写る絶景ポイントでも、本格的な一眼レフカメラと同様にしっかりと寄ったベストショットを撮影できる。50倍デジタルズームなら、肉眼で見づらいほど遠くの被写体ですらアップで写すことも可能だ。特に旅好きや、スポーツ観戦が好きな人にとって、この望遠レンズはかなり便利な機能といえる。

超広角

広角

5倍ズーム

10倍ハイブリッドズーム

50倍デジタルズーム

近づきにくい動物を遠めから撮影するのにも、高倍率のズームは便利に使える

 静止画のみならず動画でも望遠で撮影できるのはもちろん、望遠と広角の動画を同時に撮るデュアルビュービデオも搭載。メインの被写体と、周りの雰囲気を同時に撮影できる欲張りな機能だ。リアルタイムでの背景ぼかしといった機能にも対応している。

被写体と背景を同時に動画撮影できるデュアルビュービデオ

正確かつ自然なボケ味を実現するToFカメラの威力も確認

 続いて、ポートレート撮影で活躍するのが、第4のカメラである本機ならではのToFカメラだ。このカメラは被写体との距離を測ることが基本的な役割だ。従来の一般的なデュアルカメラのスマホでは、レンズの視差を利用して距離を測定して、被写体と背景を分離していたが、HUAWEI P30 Proではより正確かつ、距離に応じたより自然なボケ味を表現できるようになっている。

 実際に前後に被写体を置いた撮影や、風に髪がなびくようなポートレートを撮影したが、一眼レフ風の自然なボケ味の写真を撮影できた。風になびく髪も、一本一本を自然に残しつつ背景とうまく分離している。ここまで繊細に被写体とボケ味を表現できるスマホのカメラはまずないといっていいだろう。

ポートレート撮影での作例。ToFカメラによって正確に距離が測定できているため、背景が遠くになるにつれてより大きくぼけていくことがわかる。また、手前の柱の前ボケも表現できている

上の2枚の写真は、背景ボケを有効にしたポートレート撮影によるものだが、風でなびく髪の一本一本を認識して、背景と分離して表現できている。一般的な端末のポートレート撮影だと、細かな髪までは消失してしまうことが多い

 また、ToFカメラは撮影だけでなくARアプリの利用にも活用できる。HUAWEI P30 Proにも「AR測定ツ―ル」が搭載されており、おおよその距離や、目の前にある物体のおおよその体積について、カメラを向けるだけで測定できる。

標準搭載の「AR測定ツ―ル」。ToFカメラを利用して、カメラに映った場所と場所のおおよその距離を計測できるほか、立体物の形状を認識しておおよその体積を計算できる

1/1.7型の大型センサー&RYYBで圧倒的な暗所での強さを発揮

 もともと暗所撮影に強いファーウェイのカメラだが、HUAWEI P30 Proの約4000万画素センサーは1/1.7型と一般的なコンパクトデジカメと比べても、さらに大型なのに加えて、G(グリーン)の情報を取得するセンサーをY(イエロー)に置き換えた「RYYB」カラーフィルターのセンサーを採用。これにより、HUAWEI P20 Proと比べて光を40%以上も多く取り込める超高感度なカメラを実現した。ISO感度も最大でISO409600に設定可能だ。

都市部の夜景を夜景モードで撮影。明るい街並みだけでなく、左の部分では肉眼では見えない石垣も記録できている

 実際の暗所撮影性能だが、高感度なRYYBセンサーに加えてF値1.6の明るいレンズやAI手振れ補正により、暗くて肉眼では見えない暗い部分も克明に描写するレベルだ。夜の撮影は、手持ちで数秒相当のロングシャッターが可能な夜景モードと、通常のマスターAI撮影の2パターンがあるが、どちらでも圧倒的な暗所撮影性能により明るく撮影できる。上の作例でも同じ写真内で、明るい部分とともに、肉眼では暗くて見えない石垣のディティールもしっかりと記録されている。

夜中の路地を夜景モードで撮影。お祭りの提灯と街灯以外、ほぼ真っ暗な状況だったが、提灯を残しつつ、明るく写し出し、少し幻想的な写真になった

 そしてこうしたHUAWEI P30 Proのカメラ画質を支えるのが、シーンや被写体を認識して最適な撮影モードに切り替えてくれる「マスターAI」機能だ。なかでも、逆光のシーンでは被写体ごとに適切な露出に調節して撮影する「AI HDR+」が有効になり、一般的なスマホのカメラでは黒潰れや白飛びしがちなシーンをしっかりと一枚の自然な写真に仕上げてくれる。作例でも実際にはかなりの逆光なのだが、そうとは感じさせない写真に仕上がった。

オブジェ下の人物が経っている部分は周りと比べて暗く、外の風景に対して逆光状態だ。だが、AI HDR+が人物周辺の暗い部分を外の風景に合わせて明るく撮影することで自然な写真になった

こちらも逆光状態で撮影。大きなビルにカメラを向けると、超広角のカメラで撮るように促してくるうえに、AI HDR+が被写体ごとの明るさを揃えてくれた

 このほかにも、花などの被写体に約2.5cmまで近づける「スーパーマクロモード」や、プロでも美しく撮るのは難しい水の流れも「滝」モードへも自動的に切り替わって撮れる。人を認識すればポートレート撮影、広い風景では超広角撮影を勧めてくれる。このようにHUAWEI P30 ProのマスターAIは、ユーザーにとっては優秀な相棒的な機能だ。

マスターAIにはフード撮影など、おなじみの撮影モードも用意されている

スーパーマクロモードでは最短2.5㎝まで近づいて撮影できる。花芯も克明に描写できている

 さらには、噴水の水の流れや、夜の車道のテールライト撮影といった、プロでも三脚やNDフィルターなど大掛かりな撮影機材と細かなセッティングが必要なロングシャッター撮影も、HUAWEI P30 Proなら「ライトペインティング」撮影モードに切り替えるだけで、何の装備もなしに手持ちでオート撮影できる。こういったインスタ映え狙いの写真をたくさん撮りたい人にとって、HUAWEI P30 Proは必ずチェックすべきカメラといっていいだろう。

「ライトペインティング」では、プロでも手間のかかるロングシャッター撮影をHUAWEI P30 Proの手持ち撮影だけで実現できる機能。滝や噴水などを撮るには「シルキーウォーター」を選ぶ

「ライトペインティング」でロングシャッター撮影をすると、噴水など通常のスマホは水しぶきしか撮れないところでも、手持ちで数秒待つだけで水が勢いよく流れているような写真を撮影できる

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