筆跡のコントラストは見やすいグリーン系
“電池交換不可”だが実際には簡単に交換できそう
デザイン性の劣化は少し残念だが、スタイラスとLED面との摩擦による筆記感覚は従来どおり快適だ。そして、この10年で良い変化もある。筆記後の筆跡のコントラストは最新モデルのBB-1GXがより見やすくなっている。どちらかと言えばややグレー系のオリジナルBB-1に対し、最新モデルであるBB-1GXが少しグリーン系の見やすいタイプだ。
いずれも開発時の使用目的に準じた、太い筆跡が特徴だ。初代のBB-1も最新のBB-1GXも電池に関する仕様は同様で、いずれも内蔵のボタン電池の交換は不可能。寿命は約5万回の消去タイミングとなる。要は、新旧とも使い切りの手書き電子メモということだ。
筆者の初代BB-1は、10種類近くのBoogie Boardを並行して使っているころに、残念なことにバッテリーが終わってしまった。ほかのBoogie Boardがたくさんあったのでしばらく放置していたが、やはり初代の使いやすさや軽さから、自己責任でBB-1のバッテリー収納部分を剥がして自分でCR2025ボタン電池を交換してしまった。
表面に貼られたブランドロゴの印刷された薄いシールを剥がすとネジがあるとは想像していたが、ユニークなロゴシールを大事にしたくて、ネジ止めされた出っ張り部分をカッターの刃で引きはがした。そして、今までに電池を変えること3回。筆記表面に細かな傷が目立つようになってきたが、10年目になった今日もまだ現役で頑張っている。
直系末裔のBB-1GXもBB-1同様、バッテリー交換は不可能となっている。しかし、今回のBB-1GXモデルはボタン電池を収納している前面上部のプレートが背面から4つのネジで固定される仕様に改善されていた。これなら、4本のネジを取り外すことで簡単に電池が交換できそうだ。
早速ネジを外して見てみたところ、電池交換は極めて簡単。背面の但し書きに“BATTERY NOT REPLACEABLE”(電池交換不可)とは書いてあるが、一時は商品企画側の人間でもあった厚かましい筆者の拙い経験では、これは“ご自由に自己責任でどうぞ”と読めてしまう。
このことがわかれば、ますますBoogie Boardを買うなら現実的に一番安価で、初代の直系末裔モデルである「Boogie Board BB-1GX」を買わない手は無いだろう。

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