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Kubernetesなど新領域に強く踏み出す、VMworld 2019レポート 第2回

「VMware Cloud on AWS」は1年間で顧客数4倍に、新発表も続々の「VMworld 2019」レポート

ハイブリッド/マルチクラウドに“一貫性”を、ヴイエムウェアの戦略

2019年09月02日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 米ヴイエムウェアが2019年8月26日から29日(現地時間)にかけて開催した「VMworld 2019 US」。前回記事ではKubernetes領域の新たな取り組みである「VMware Tanzu(タンズ)」と「Project Pacific」の発表を紹介したが、ハイブリッドクラウド/マルチクラウド領域の製品/サービスにおいても機能強化や拡張が発表されている。

 「VMware Cloud Foundation」製品群や「VMware Cloud on AWS」「VMware Cloud on Dell EMC」「VMware vRealize Suite」「CloudHealth By VMware」など、多様な製品/サービスで構成されるヴイエムウェアのハイブリッド/マルチクラウドソリューションにおける戦略の全体像と現状、将来的な狙いなどを、同社CEO パット・ゲルシンガー氏ら幹部のコメントを軸にあらためてまとめてみたい。

ヴイエムウェアのハイブリッドクラウドアーキテクチャ概要。“一貫性のあるインフラとオペレーション”を実現する

米ヴイエムウェア CEOのパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏

多様化の進むインフラとオペレーションに「一貫性」をもたらす基本戦略

 ゲルシンガー氏は、ヴイエムウェアとしての基本戦略はこれまでと変わらず「Any Cloud, Any Application, Any Device」であると語る。しかし、たとえばクラウドレイヤーはインフラの多様化が進んでおり、アプリケーションレイヤーも従来型アプリだけでなくクラウドネイティブアプリ、クラウドサービスと連携したハイブリッドなアプリなど、やはりニーズが多様化している。オペレーション(管理運用)の手法やツール、セキュリティといった側面でも同様である。

 こうしたハイブリッド/マルチクラウド環境の混乱状況に対し、「一貫性」をもたらすことでIT運用担当者やアプリケーション開発者の業務を支援するというのがヴイエムウェアのビジョンだ。これも従来から変わっておらず、その展開をさらに早めているのが現状だ。

 ヴイエムウェアが提供する「一貫性」は複数のレイヤーに及ぶ。基調講演の中でゲルシンガー氏は、マルチクラウドにおいては「一貫性のあるオペレーション」が、ハイブリッドクラウドではそれに加えて「一貫性のあるインフラストラクチャー」が求められると語り、それぞれに適合するソリューションを用意していることを紹介していった。

マルチクラウドでは「一貫性のあるオペレーション」が、ハイブリッドクラウドではそれに加えて「一貫性のあるインフラ」が求められると説明した

「VMware Cloud Foundationはハイブリッドクラウドへの“最短経路”」

 まず、「一貫性のあるインフラストラクチャー」を提供するソリューションとしてはVMware Cloud Foundation(VCF)がある。

 VCFはコンピューティング/サーバー仮想化の「VMware vSphere」、ストレージ仮想化/ハイパーコンバージドインフラ(HCI)基盤の「VMware vSAN」、ネットワーク仮想化/SDNの「VMware NSX」といったSoftware-Defined製品群と、クラウド管理/監視製品群の「VMware vRealize Suite」により構成される。このVCFを、顧客データセンター/プライベートクラウドだけでなく、パブリッククラウドやエッジ環境まで展開配置可能にすることで、一貫性と相互運用性のあるインフラを実現するというのが長年にわたるヴイエムウェアのビジョンだ。

ハイブリッド/マルチクラウド関連、これまでのパートナーシップや買収の動き

 ゲルシンガー氏は、VCFを構成するこれらの製品群がいずれも高い実績と市場シェアを獲得していることを強調する。

 「VCFはアプリケーションのライフサイクルマネジメント、つまり開発/テスト/本番展開までを一貫してカバーする。ハイブリッドクラウドを目指すうえでの“最短経路”だ」(ゲルシンガー氏)

VCFを構成する製品群はいずれも市場でナンバー1の地位を占めているとアピール

 近年のヴイエムウェアはvCloud Provider Program(VCPP)、特にメガクラウドベンダーとのパートナーシップ強化に注力してきた。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、IBM Cloud、Google Cloudといったクラウドプロバイダーと協力し、これらのネイティブクラウド上にVCF環境を載せることで、顧客のハイブリッドクラウド環境展開を容易にしていく戦略だ。

 この取り組みによって、パブリッククラウド市場におけるヴイエムウェアの存在感は大きなものになっているとゲルシンガー氏は語る。上述したメガクラウドのパートナーとVMware Cloud Verifiedパートナー、VMware Cloud Partner Programパートナーを合計したクラウドデータセンターは、グローバルで1万カ所以上に及ぶ。また世界中のVMware環境で稼働する7000万以上のワークロードのうち、現在ではパブリッククラウド上で稼働するものが1000万以上を占めるようになっているという。

多くのクラウドパートナーを獲得してきた結果、VMwareベースのクラウドデータセンターはグローバルで1万カ所以上に及ぶ

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