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写真はイメージです Photo:PIXTA |
今回は、「水が汚い海水浴場が多い都道府県ランキング」を作成した。環境省による水質の格付けで、「B」だった海水浴場(一部、湖沼や河川の水浴場を含む)の数で都道府県を順位付けした。
格付けはAA、A、B、C、不適の順番で、今年はCと不適の海水浴場はゼロだった。
前回の「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング」と一緒にチェックすることで、地元の状況を確認できるはずだ。
以前紹介した「水が汚い海水浴場ランキング」、「『ふん便性大腸菌』が多い海水浴場ランキング」の結果を踏まえながら、今回のランキングを見ていこう。
1位は北海道で、水質Bは18ヵ所。水が汚い海水浴場ランキングで8位の豊浦海浜公園(豊浦町)や、10位の沙留(興部町)などが入っている。
北海道全体で海水浴場は41ヵ所あり、Bの占める比率は43.9%だった。
水質が悪い比率は愛知県が72%、岡山県が83%と高かった
都道府県別の2位は、千葉と愛知の両県で、Bはそれぞれ16ヵ所だった。
千葉県には、「ふん便性大腸菌」が多い海水浴場ランキング1位の北条(館山市)などがBとして入っている。
ただ、千葉県全体では海水浴場が61ヵ所もあり、Bの比率は26.2%とそれほど高くはない。
愛知県は、水が汚い海水浴場ランキング1位の宮崎(西尾市)や、2位の大野(常滑市)と三河大島東浜(蒲郡市)などが、Bだった。
愛知県はBの占める比率が高く、72.7%だった。
この比率が全国で最も高かったのは、都道府県別4位の岡山県で83.3%だった。
愛知、岡山の両県に汚い海水浴場の割合が高いのは、生活排水や工場排水で汚れた水が、海流によって入れ替わりにくい地形であることが原因と考えられる。
ワースト5位は神奈川、青森、三重、宮城の4県
都道府県別で5位となったのは神奈川、青森、三重、宮城の4県で、水質Bはそれぞれ6ヵ所。
「水が汚いのに人がたくさん来ている海水浴場ランキング」で紹介した通り、神奈川県には片瀬東浜(藤沢市、昨年度の利用者数は55.4万人で同ランキング1位)やサザンビーチちがさき(茅ヶ崎市、16.8万人で同2位)など、人気があるのに水質は良くない海水浴場が多かった。
(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら
