“なんちゃってニキシー管”の
「Gixie Clock」を衝動買い
「衝動買い」という言葉に最も向いていない買い物は、クラウドファンディングサイトでの買い物だ。衝動買いの定義は“脊髄反射的に大脳の判断を待たずして買ってしまう”こと。そして、何らかの形態で支払いをしたら「即、お持ち帰り」「即日配送」ができることだ。
そういう意味で、本来の出荷予定時期をキープすることなどほとんど無く、忘れたころにやっとこさ送られてくるクラウドファンディングは、最も衝動買いと相性の悪い買い物スタイルなのだ。
しかし、レスポンス命の衝動買い大好きな筆者でも、どうしても欲しくなってクラウドファンディングモノを“戦略衝動見込み買い”してしまうことが年に数回はある。もちろん、すでに世界のどこかで出荷完了したガジェットを、単に遅延時間差でキャンセル不可の予約先行商品として売る、国内版“なんちゃってクラウドファンディング”とはまったく違う。
今回は、海外ソースのクラウドファンディングである「Indiegogo」に登場した、極めて魅力的な「Gixie Clock(ギクシークロック)」が届いたので是非ともご紹介したい。
筆者がバッカー(支援者)になったのは昨年(2018年)の12月初旬。当初の商品出荷予定は今年の2月だったが、実際に配送されたのは8月初旬。まあ、半年くらい出荷時期が後ろにずれるのはクラウドファンディングでは日常茶飯事だ。
今回は、商品ができあがり、出荷直前の4月になってから“予想外に「豪華過ぎるパッケージ」を作ってしまったので、当初の予定よりほんのわずかだが重量オーバー”してしまった。これから安くて軽い箱を作るからもうちょっと待っていてほしい、という連絡が来た前代未聞のガジェットだった。
結局、オプション提示された追加送料として10ドルを、すでに支払い済みの送料込み総額69ドルに追加することで、現状の豪華な(?)パッケージのままで出荷してもらった。しかし、実際の商品を受け取った今だから言えるが、そもそも送料込みの69ドルは激安だ。一方、昨今始まった国内のなんちゃってクラウドファンディングの予約販売価格は高すぎる。
かくして、Gixie Clockはメールにあったなかなか見栄えの良い豪華で丈夫なケースに入って、うだるような暑さの8月初旬にやっと我が家に届いた。
早速パッケージを開けてみると、同梱物は「Gixle Tube」と呼ばれるLEDライトを使用し、往年のニキシー管の雰囲気を上手く表現した発光管パーツが6本。さらにニキシー管的雰囲気を加速するためにGixie Tubeをカバーする小さなガラスコップのようなものが6個。そしてGixie Clockのベースとなるウォールナット仕様の本体。給電用のACアダプターとUSBケーブル、プロダクトロゴのデカール、クリーニングクロスと取説だ。
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