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エレガントかつパワフル!どこにでも持ち歩きたくなる

限定色ローズゴールドや英語キーボード採用「HP Spectre x360 Special Edition」レビュー

2019年08月26日 13時00分更新

文● 山口優 編集●村野晃一

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第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載

 本製品はCPUやメモリ、ストレージなどの構成の違いにより、次の4モデルに分かれている。

HP Spectre x360 Special Editionのモデル
モデル ベーシック スタンダード プロフェッショナル パフォーマンス
CPU Core i5-8250U Core i7-8550U Core i7-8550U Core i7-8550U
グラフィックス インテルUHDグラフィックス620 インテルUHDグラフィックス620 インテルUHDグラフィックス620 インテルUHDグラフィックス620
メモリー 8GB 16GB 16GB 16GB
SSD 256GB 512GB 512GB 512GB
液晶解像度 1920×1080 1920×1080 1920×1080 3840×2160
バッテリー駆動時間 最大16時間45分 最大16時間45分 最大16時間45分 最大10時間

 今回試したのは、そのうち「ベーシック」モデルで、CPUにCore i5-8250U(1.60GHz/最大3.40GHz)、グラフィックスに統合型のインテルUHDグラフィックス620、メモリーは8GB、ストレージは256GBのPCIe NVMe M.2対応SSDが搭載されていた。ラインアップのなかでは最下位モデルとなるが、性能的には十分だろうか?

 そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、Windows 10のシステム評価ツールを実行したところ、プロセッサとメモリが9、プライマリハードディスク(SSD)が9.1という非常に高い結果になった。グラフィックスも6.5とそこそこ高く、普段使いには十分な性能を持っていそうだ。

 CINEBENCH R15では、CPUのマルチコアが485cb、シングルコアが142cbという結果。現在は本製品が搭載するCore i5-8250Uの後継となるCore i5-8265Uが出ているが、スコアを見る限り、性能的に大きな差はないようだ。

 次にパソコンの総合的な性能をチェックするためPCMark 8を実行したところ、スコアが3690となった。また、PCMARK 10では3595になった。

 PCMARK 10のスコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが8279、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが5763と、快適さの目安となる3000を大きく超えている。クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationは2645と、目安の3000を若干下回るが、内訳をみるとPhoto Editingが3108、Video Editingが3523となっているので、写真編集や映像編集もある程度は快適にこなせそうだ。

 SSDはNVMe接続のため、SATA接続のSSDやHDDに比べると高速なはず。CrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、シーケンシャルリードが3500MB/s前後と、爆速とも言えるスピードだった。

 グラフィックス関連のベンチマーク結果は次の通り。統合型グラフィックスのため負荷の高いゲームをガッツリ楽しむには少々力不足だが、軽めのゲームならそれなりに快適に楽しめそうだ。

3DMarkスコア
Fire Strike 1017
Sky Diver 4306
Cloud Gate 8311
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1920×1080 6899 快適
標準品質 1920×1080 5551 快適
最高品質 1920×1080 4512 普通
FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
標準品質 1920×1080 3637 快適
FINAL FANTASY XIV: 紅蓮の解放者(リベレーター) ベンチマーク
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
標準品質 1920×1080 2350 普通

CPUはインテルの第8世代Core i5-8250U(1.60GHz/最大3.40GHz)が搭載されていた

WinSATの結果

CINEBENCH R15の結果

PCMark 8の結果

PCMark 10の結果

CrystalDiskMarkの結果

グラフィックスは統合型のインテルUHDグラフィックス620が搭載されている

3DMarkはゲーミングノート向けのテスト「Sky Diver」で4306という結果だった

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の結果

「FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク」の結果

「FINAL FANTASY XIV: 紅蓮の解放者 ベンチマーク」の結果

バッテリー駆動時間も十分

 本製品のバッテリー駆動時間は、カタログ値で最大約16時間45分となっており、薄型モバイルノートのなかでもかなりの性能を誇っている。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい向上したのかを計測してみた。電源プランは推奨設定、電源モードは「より良いバッテリー」、画面の明るさは「50%」にし、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

 その結果、12時間14分の駆動が可能だった。カタログスペックには少し届いていないものの、軽めの作業ならぶっ通しで使用しても半日はしっかり持つわけで、十分すぎる性能と言える。

いつでもどこでも持ち歩いて使いたい高性能2in1 PC

 洗練されたデザインの筐体に第8世代Coreプロセッサーと高品位液晶ディスプレー、ロングバッテリーなどを搭載し、筆圧感知対応スタイラスペンが付属する「HP Spectre x360 Special Edition」。直販サイトでは、今回紹介したベーシックモデルが9万2,500円、最上位のパフォーマンスモデルが12万5,000円(いずれも税抜、お買い得キャンペーン適用)と、かなりリーズナブルな価格になっている。

 CPUはひとつ前の世代になるものの、最新世代と比べて性能自体に大きな差があるわけではない。また、2in1 PCとしての完成度も高いので、本体カラーやデザインが気に入ったら買って損はしないはず。洗練されたデザインのノートを探している人や、いつでもどこでも持ち歩ける高性能なノートPCを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

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