世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
「家庭でのゲノム編集禁止」 カリフォルニア州で 初のCRISPR法が成立
DIY遺伝子編集キットに「自己投与しないように」との警告文の記載を義務づける法律が、来年1月にカリフォルニア州で施行される。当局に対して挑発的な態度をとるバイオハッカーがターゲットとみられるが、現在、法律の規制対象となるようなキットは販売されておらず、今後も販売される見込みはない。
太陽の400億倍の質量、観測史上最大のブラックホール見つかる
くじら座の銀河団の一員である「ホルム15A」の中心に、天体観測史上最大のブラックホールが見つかった。地球から7億光年の彼方にあるが、ブラックホールの初撮影に成功した「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」で撮影できる可能性が十分にある大きさだ。
スマホでアルツハイマーを早期診断、アップルらが初期成果を発表
スマホとアプリを利用して集めたデータから、アルツハイマー病を早期に診断できる可能性があることが、新たな研究によって明らかになった。
「世界一のAI大国」目指す中国、優秀な研究者は国外に流出
新たな分析によると、中国人の人工知能(AI)研究者の数は過去10年間で10倍に増加したものの、その大半が国外に住んでいるという。
なぜ人はフィッシングにだまされるのか?グーグル調査で理由が判明
フィッシング詐欺は、サイバー攻撃の手法として最も知られたものの一つだが、いまだに被害が後を絶たない。人々はなぜ、いとも簡単にフィッシング詐欺に引っかかってしまうのか。グーグルとフロリダ大学の研究者たちが、その理由を調査した。
人間は「クモ」になれる——VRを使った身体「所有」感覚の最新実験
心理学者は長い間、人間以外の身体も含む異なる身体に対する「所有」感の錯覚を研究してきた。VR(実質現実)技術を使って、身体所有感の限界を調べた最新の実験では、人間は場合によっては、人間型の身体よりも、人間型以外の身体に対して所有感の錯覚を起こしやすいことが分かった。
SNSの投稿監視は「検閲」、トランプ政権が規制検討
もしこの大統領令が制定されれば、米国連邦通信委員会(FCC)の責任が大幅に拡大されることになる。
ニューヨーク市で初の自律走行バスが運行を開始
ニューヨーク市では初となる「ドライバーのいない自動車」のサービスが始まった。6人乗りの自律走行バス6台が市内のブルックリン区にあるブルックリン海軍工廠の約1.6キロメートルを巡回する。乗車料は無料だ。
この連載の記事
-
第311回
ビジネス
マイクラ内に「AI文明」誕生/米司法省、グーグルにChrome売却も要求 -
第310回
ビジネス
CO2排出「責任論」の複雑な現実/「奇跡の薬」エクソソームの実態 -
第309回
ビジネス
AIの「頭の中」で何が起きているのか/トランプ再選でCOP29はどう動く? -
第308回
ビジネス
驚きのマイクラ風生成動画/AIは量子コンピューターを不要にするか -
第307回
ビジネス
オープンAIが強化するプラットフォーム戦略/トランプ再選、気候対策への影響は? -
第306回
ビジネス
生成AIモデルを作って学ぶMITの新アプリ/MITTRが選ぶ日本発U35イノベーター -
第305回
ビジネス
大規模農業を脅かす「スーパー雑草」/チャットGPTは相手の名前で対応が変わる? -
第304回
ビジネス
チャットGPTの回答は名前で変わる/ノーベル賞受賞者が語っていたこと -
第303回
ビジネス
「GPT-4o超え」のオープンモデル/ジェフリー・ヒントン、 ノーベル物理学賞受賞 -
第302回
ビジネス
CRISPR、発明者が特許一部取り下げへ/AIで進化したARグラス -
第301回
ビジネス
米国で感染拡大「鳥インフル」に警戒/未知の環境で使えるロボットAIモデル - この連載の一覧へ