レコードを聞いている気になれる、芸の細かい「昭和レコードスピーカー」
手のひらサイズのレコードプレーヤー!? 実はBluetoothスピーカー
2019年08月15日 12時00分更新
CDの売り上げ減少が止まらない昨今の音楽業界。1990年代から長期にわたる右肩下がりで、消滅待ったなしという厳しい現実が続いている。しかしその反面、アナログレコードの売り上げがわずかながら伸び続けているという。
低価格で購入できるプレーヤーの普及が後押ししているのは間違いないが、おもにデジタルメディアで音楽に触れていた若い世代の支持が大きいとされている。情報量を圧縮し整理されたデジタル音源と比べ、録音時の空気感やノイズがダイレクトに伝わる音質に魅力や面白みがあるそうなのだ。
筆者もハンパな音楽好きとして、レコードデビューを虎視眈々と狙っているのだが、どうしても果たせない理由がひとつある。
それは「部屋がとにかく狭い」ということ。モノでギチギチにあふれかえる5畳半の1Rに、プレーヤーを鎮座させられるスペースがないのだ。かといって広いところに今すぐ引っ越すというのは現実的ではない……。
どうにかならんものかと思案していたところ目に飛び込んできたのが、タカラトミーアーツ提供のアナログレコード気分を味わえる手のひらサイズBluetoothスピーカー「昭和レコードスピーカー」だ。
レコードのギミックを味わえるBluetoothスピーカー
その名のとおり、昭和時代に実在したポータブル型レコードプレーヤーを模した小型のスピーカーだ。ただ形を似せているだけでなく、しっかりレコードプレーヤーらしい動作を堪能できる仕様となっている。
取っ手にあたる部分近くのペアリングボタンでBluetooth接続を開始。ペアリングが完了したら、付属のシングルレコードか緑色のソノシートを盤の上に乗せよう。アームをレコード盤の上に乗せるとターンテーブルが回転し、同時に音楽が再生される。
なお、シングルレコードとソノシートはそれぞれ見た目の違いがあるだけで、どちらかで音質が変わるということはない。ソノシートは、当時雑誌の付録などで利用されていた安価なレコードで、アニメの主題歌などが録音されている場合が多かったそうだ。そのような背景を踏まえ、再生する曲と合わせて盤を選ぶという楽しみ方があるだろう。