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火星で高濃度メタン検出、生命存在の可能性は?

2019年06月30日 12時27分更新

文● Charlotte Jee

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米国航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティ(Curiosity)が、火星上で過去最高濃度のメタンガスを検出した。火星の地中に、何らかの生命が存在する興味深い可能性を提供するニュースだ。

キュリオシティは6月18日、火星のクレーター「ゲール(Gale)」で、21ppb(parts-per-billion)のメタンを検出した。2013年にキュリオシティが記録した7ppbの3倍の値となる。

一般にメタンは生物によって作られるため、火星に微生物が存在することの痕跡である可能性がある。だが、結論を急いではいけない。メタンは岩石に由来している可能性もあるからだ。 NASAのゴダード宇宙飛行センター のポール・マハフィー主任研究員は、「現在の測定結果では、メタンが生物に由来するものかあるいは地質に由来するものなのか、また古代のものか、現在のものなのかを判別することはできません」と述べている。

キュリオシティが6月24日に実施した追跡実験の結果、メタンの測定値は通常のレベルに戻っていたとNASAは発表した。これは、メタンの発生源が「行ったり来たりしている」ことを示唆している。だが幸運にも、火星の2つの探査機「マーズ・エクスプレス(Mars Express)」と「エクソマーズ・トレース・ガス・オービター(ExoMars Trace Gas Orbiter)」が、キュリオシティが最初にメタンを検出したのとほぼ同時期に、ゲールを観測していた。マーズ・エクスプレスは、2003年に火星上でメタンを発見した最初の探査機だ。探査機からの新しいデータは、この歴史的な記録とその由来を確かめる手助けになるはずだ。

だが、メタンが本当に生命に由来するものか、そして古代のものか現在のものなのかを確認するには、新たな探査機を火星に送る必要がある。それまでは、とりあえず事態を見守るしかなさそうだ。

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