楽天ペイから赤いSuicaを使えるように。2020年春に開始予定 筆者撮影
6月に入り、LINE Payの「Payトク」、PayPayの「ワクワクペイペイ」など、再びスマホ決済の還元策が盛り上がっています。その中で、還元の中身には少しずつ変化が生じています。
■「赤いSuica」が実現、背景にはデータ活用か
6月5日には楽天とJR東日本が発表会を開き、楽天ペイとSuicaの連携を発表しました。楽天ペイのアプリ上でSuicaの新規発行やチャージが可能になり、楽天カードによるチャージで楽天ポイントを得られることがメリットになります。
JR東日本は独自の「JRE POINT」を発行しており、楽天のポイント経済圏とは競合するようにも思えます。しかしSuicaは7000万枚以上のカードを発行するものの、モバイルSuicaの会員数は1割程度にとどまっています。そこでネットに強い楽天と組むことにしたようです。
楽天には「楽天Edy」があるにも関わらず、なぜSuicaへのチャージに楽天ポイントを付与するのでしょうか。今回の提携ではユーザーの同意に基づいてSuicaの利用履歴が楽天に送られるとのことから、楽天Edyが苦手とする交通機関のデータを得られるのは面白い点です。
このように、部分的に競合する部分はあっても、お互いの弱みを補うような形態のパートナーシップは今後も増えていきそうです。
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