2020年から小学校でも始まるプログラミング教育。
いまや関連書籍が次々と出版され、全国各地でプログラミングのワークショップが開催されています。
でも、実際にプログラミング教育がどんなものか、具体的に学校でどんな授業をするのか、それによって子どもたちにどんな影響があるのか……といったことに、疑問や不安を持っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで、この連載では保護者なら知っておきたいプログラミング教育の基礎知識から、学校で実際に実施されているプログラミング授業、さらにプログラミングを極めた先の出口、家庭でできるプログラミング教育までをわかりやすく解説していきます。
第1回は基礎知識として、そもそも「プログラミングとは何か」、そして「プログラミング教育とはどんなものか」から説明していきましょう。
■プログラミングを知ればコンピュータと仲良くなれる!
まず大前提として、プログラミングとは、コンピュータを動かすために人間が作った命令である「プログラム」を考え、組むことを指します。プログラムはスマホや家電、クルマ、信号機などありとあらゆる機械に使われています。人間には日本語や英語などの様々な言語があるように、コンピュータにもたくさんの言語があります。それが「プログラミング言語」です。
でも、プログラミング言語というと、特殊な単語がズラズラと並ぶ何やら難しくて退屈そうなもの……というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、時代とともにプログラミングも大きな進化を遂げました! 現在はたくさんの言語があり、小さな子どもでも学習できるプログラミング学習アプリもたくさん登場しています。
たとえば、「Viscuit(ビスケット)」はメニューや操作に文字がまったくなく、未就学児でも挑戦できるプログラミング言語です。プログラミングは「難しいもの」ではなく、やる気さえあれば誰でも挑戦できる身近なツールなのです。
●プログラミング言語「Viscuit(ビスケット)」
「ビスケット」ではコンピュータ上でお絵かきした絵を、自由に動かすことができます。複数の絵などを組み合わせることで、動く絵本やゲームなどを作ることができ、幼児でもプログラミングを楽しんでいます。
「Viscuit」https://www.viscuit.com/
では、「プログラミング教育」とはどんなものでしょうか。
実は、プログラミング教育は学ぶ対象や国によって、意味が異なってきます。ここでは、日本の小学校におけるプログラミング教育に絞って、そのねらいを解説していきます。
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