ベースモデルとの大きな違いは「フィールドコンポジットバンド」
カシオ 耐久性・装着性抜群の限定スマートウォッチ「PRO TREK Smart WSD-F30SC」レビュー
2019年05月31日 08時00分更新
ベースモデルとの大きな違いは「フィールドコンポジットバンド」
カシオ計算機のWear OS by Googleを採用したアウトドア向けスマートウォッチ「PRO TREK Smart」に、特別仕様モデル「WSD-F30SC」が登場。6月14日より限定1000個の販売で、価格は10万8000円となっている。
一番の特徴はバンドの変更。レギュラーモデル「WSD-F30」は、ソフトウレタンバンドを採用しているが、WSD-F30SCでは以前の特別仕様モデルにも採用された「フィールドコンポジットバンド」を採用している。
フィールドコンポジットバンドは、2種のコマを使ったバンドで、複雑な構造をしている。画像を一見すると金属のようにも見えるが、連結コマの外装にねじれなどに強い強化プラスチックのファインレジン、Hコマはメタル素材をインサートした、ウレタン樹脂を採用している。
そのため、バンドのコマ詰めをまったくしていない状態で、約111gと軽量で手に持ってみると、見た目以上に軽く感じる。着用時にはユーザーの手首のサイズに合わせて、複数のコマを詰めるため、実用時にはもっと軽くなるはずだ。
フィールドコンポジットバンドの内部構造は、ウレタンのHコマに心棒のようにメタルパーツが埋め込まれており、コマ同士の連結に使われるピンのウケにもなっている。そのため、強度も申し分なしく、耐環境性能はMIL-STD-810Gに準拠したタフネスさ。
バンド全体を金属製にすると、ステンレス素材の場合は重量がかさみ、チタン合金の場合は商品価格が高額になってしまう。
フィールドコンポジットバンドは、ウレタンやプラスチックの軽量さと、メタルの強度を併せもち、価格もそこまで高額にはならないと、バランスがいいバンドだ。装着してみると肌触りも良く、さらりとした印象。しっかりと手に巻き付けてもイヤな感じはしない。