純正CPUクーラーなら安心
Ryzenに付属するCPUクーラーはこの点で安心だ。購入したCPUのTDPに間違いなく対応しているからだ。もちろん、CPUクーラーもCPUの価格に含まれるため、別途、パーツの予算を考えなくて済むので、最初から付属品を選ぶのも手だ。TDPの低いCPUには、適切なCPUクーラーが付属する。つまり、純正CPUクーラーにもいくつかのモデルがあるので紹介していこう。
Ryzenシリーズの純正CPUクーラーは「Wraith」シリーズ。現在5モデルあり、上位から順に「Wraith PRISM」、「Wraith MAX」、「Wraith SPIRE(With RGB LED)」、「Wraith SPIRE」、そして「Wraith STEALTH」。上位2モデルは薄いフィンを用いたヒートシンクに、ヒートパイプを組み合わせており、トップが四角形をしている。装着方法は、Socet AM4標準のリテンションに設けられたツメを利用する。非常によく似た2モデルだが、Wraith PRISMはアドレッサブルのRGB LEDを採用するとともに、クリアのファンブレードを組み合わせてそこも発光する。Wraith MAXのファンブレードは一般的な黒で、RGB LEDはアドレッサブルには対応していない。また、Wraith PRISMはCPU接触面(ヘッド)にヒートパイプを露出させた直接接触型を採用しているのに対し、Wraith MAXは銅製プレートで接触させている。この点で、よく似た外観でも、通電時の見た目、冷却性能両面で違いが出てくる。
下位3モデルはアルミのヒートシンクを採用しており、トップは円形をしている。純正CPUクーラーと言えばコレ! というイメージに合致するものだ。Wraith SPIREの2モデルは、基本的にRGB LEDの搭載と非搭載の違いだ。一方、Wraith STEALTHはWraith SPIREと比べると背が低く、より低いTDPのCPUでの使用を想定している。
純正CPUクーラーの最後に、CPUクーラーとそれをバンドルするCPUの一覧を紹介しておこう。
CPUと付属のCPUクーラー | |
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Wraith PRISM | Ryzen 7 2700X |
Wraith MAX | Ryzen 7 2700、Ryzen 5 2600Xの同梱モデルもあり、単品の実売価格は5,000円前後 |
Wraith SPIRE(With RGB LED) | Ryzen 7 2700 |
Wraith SPIRE | Ryzen 5 2600X |
Wraith STEALTH | Ryzen 5 2600、Ryzen 5 2400G、Ryzen 3 2200G |
※日本ではすべて未発売の製品だが、Ryzen 7 2700E、Ryzen 5 2600E、Ryzen 5 2500X、Ryzen 5 2400GE、Ryzen 3 2300X、Ryzen 3 2200GEはCPUクーラーが付属しない。