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夏に負けないCPUクーラー選びのポイントをチェック

純正から市販品までRyzen用空冷CPUクーラー8製品比較テスト

2019年06月17日 11時00分更新

文● 石川ひさよし

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 夏の暑さには人もダレるしCPUも……いや、CPUはダレさせてはいけない。この夏を乗り切るための、最適なCPUクーラーで万全な対策を施して望みたい。そこで、今回はAMD Ryzen 7/5/3用のCPUクーラーを純正から市販のものまで幅広く集め、冷却性能と静音性を測ってみた。

使用中のCPUのTDPに注目

 CPUクーラー選びのポイントは、使っているCPUのTDP(熱設計電力)との関係だ。

 一般的には、CPUを購入すると純正あるいはリテールと呼ばれるCPUクーラーが付属する(一部バンドルされないCPUもあるので注意)。Ryzen 7/5/3のようにラインアップが豊富で、それぞれのシリーズ中に「X」や「E」の付くもの付かないものがあり、これらの違いでTDP、つまり冷却に必要な性能の目安が異なる。まずはここを説明しておこう。

 現行のRyzenシリーズ(GPU非搭載のもの)のTDPは、Ryzen 7 2700Xが105Wであるほかは、95W、65W、45Wのいずれかになる。「X」の付くモデルは95Wまたは一部65W、「E」が付くモデルは45Wだ。Ryzen Gシリーズに関しては、通常の「G」モデルが65W、「GE」モデルが35Wだ。基本的には、コア数の多いものほどTDPが大きく、同じコア数ではクロックの高いもののほうがTDPが大きい。

 ただ、こうしたルールに沿わないものもあるので、ご自分の利用しているCPUのTDPはなにかの機会に把握しておくほうがよい。危険なのは、65Wだと思っていたら95Wだったというパターン。市販のCPUクーラーのなかで、小型モデルの一部には対応するTDPが65Wといったように低めのものがある。これを95WのCPUに装着しても、冷却不足で不安定になったり、ファンが常時高回転になったりといった落とし穴がある。

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