ドコモが「スマホおかえしプログラム」を発表 筆者撮影
5月16日、NTTドコモは夏モデルの新製品とともに、新しい端末購入の仕組みを発表しました。ここ最近、分離プランへの移行という転換期を迎えたこともあり、携帯キャリアから大きな発表が相次いでいます。そろそろウンザリしてきた人もいるかもしれませんが、しっかり読み解いていくとドコモをお得に使い続ける方法が見えてきました。
■縛りのない36回払い「おかえしプログラム」
ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、36回払いで端末を購入し、途中で端末を返却すると、分割支払金の最大12回分が免除されるというもの。すでにauやソフトバンクも導入している、いわゆる残価設定ローンです。
単に「36回払い」だけを利用して端末を買うこともできますが、おかえしプログラムを利用すれば、「2年で返却して残り1年分を払わない」または「3年使い続ける」という2つの選択肢を得られることになります。
当初、他キャリアでは同種プログラムの再契約が条件になるなど、強い縛りが批判を浴びました。これを踏まえ、ドコモの場合は購入時こそ回線契約は必要ですが、36回払いの途中で他キャリアに移ってもプログラムは有効なまま。ドコモに「3年縛られる」わけではありません。
ドコモによれば、スマホを3年使う以上ユーザーは43%を占めているとのこと。今後は楽天の参入や5Gの開始などさまざまな変化が予想される中、3年を待たずに他キャリアに転出したり、端末を買い換えたりするオプションを持てるのはメリットです。
一方で、スマホは「中古業者に下取りに出す」選択肢もあります。iPhoneのように、端末によっては2年を過ぎても高値で買い取ってもらえるからです。このあたりは端末の下取り価格以外に、査定条件などを比べながら検討することになるでしょう。
なお、ドコモユーザーがおかえしプログラムを利用して端末を買う場合、月々サポートが残っている場合はそこで終了。docomo withの場合、既存の料金プランを変えない限り1500円引きの特典を維持したまま新機種を購入できるとのことです。
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