このページの本文へ

カメラグランプリ2019 大賞はパナソニック「LUMIX S1R」

カメラグランプリ実行委員会
2019年05月17日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カメラグランプリ実行委員会
受賞製品決定のお知らせ

カメラ記者クラブおよびカメラグランプリ2019実行委員会は、カメラグランプリ2019 大賞/レンズ賞/あなたが選ぶベストカメラ賞/カメラ記者クラブ賞を決定しました。大賞はパナソニック「LUMIX S1R」 、レンズ賞はソニー「FE 24mm F1.4 GM」 、あなたが選ぶベストカメラ賞はオリンパス「OM-D E-M1X」、カメラ記者クラブ賞はリコー「RICOH GR III」とタムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」 です。



カメラグランプリは、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963年9月発足、2019年4月現在10媒体が加盟)が主催し、カメラグランプリ実行委員会の運営のもと、選考委員を組織し、2018年4月1日~2019年3月31日に発売された製品から各賞を選考しています。 カメラグランプリ「大賞」は、期間内に新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種を選び表彰するものです。また、日本国内で新発売された交換レンズの中から最も優れた1本を選ぶ「レンズ賞」、一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」(投票期間:2019年3月18日~4月14日)、カメラ記者クラブ会員が「大賞」「レンズ賞」を受賞した製品を除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品を選ぶ「カメラ記者クラブ賞」の合計4つの賞を設けています。

選考委員は、カメラ記者クラブの会員をはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表等)、および特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心に16カ国28媒体およびカメラ記者クラブが加盟する写真・映像雑誌の団体)で構成され、今年は総勢55名が選考にあたりました。

各賞の選考理由は、選考委員の投票理由をもとにカメラグランプリ実行委員会でまとめました。


●カメラグランプリ2019 大賞
パナソニック「LUMIX S1R」


[選考理由]
LUMIX S1とともに同社初となる35mm判フルサイズミラーレス機。機能的、性能的、官能的に全方位的に優れている。2008年に世界で初めてのミラーレス機となるLUMIX G1(カメラグランプリ2009カメラ記者クラブ賞受賞)を発売し、脈々と培ってきた技術を結実させた。有効約4730万画素のCMOSセンサーと画像処理エンジンによる高解像度な描写は、シャープでありながらも硬過ぎず上質で艶がある。8回の撮影を合成するハイレゾモードで約1億8700万画素相当の画像を得られるのも魅力。約576万ドットの有機ELを使った電子ビューファインダーは高精細であり約0.78倍と高い倍率で、その見栄えはミラーレス機として最高峰にある。独自の空間認識AFは高速で精度が高く、ディープラーニング技術を使った人体や動物の認識も実用的である。高い剛性感、耐候性、ホールディング性、余裕のあるボタン配置により、カメラの信頼性と操作性は高い。高級カメラらしい性能と品位の両立を成立している。大型化がむしろミラーレス機の長所が生かされていることが分かる。ライカカメラやシグマとのLマウントアライアンスにより、ユーザーに幅広いレンズの選択肢を提示でき、またシステムの広がりの可能性もある。選考委員の多くが、完成度の高さと製品に込められた心意気を高く評価した。


●カメラグランプリ2019 レンズ賞
ソニー 「FE 24mm F1.4 GM」


[選考理由]
同社の光学技術を集結し、解像力とボケの美しさを高次元で両立させたG Masterシリーズの中でも現時点で最も広角の大口径単焦点レンズ。広角かつ大口径でありながら、画面最周辺までサジタル/メリディオナル両方向の画質差がほとんどなく、点光源の像のにじみを徹底して抑えており、高解像で収差の少ない際立った高画質な写真が得られる。開放F1.4から十分な画質で、特に星景撮影には待ち望まれていた能力を実現。ボケ味も滑らかで自然で美しい。35mm判フルサイズ用大口径レンズでありながら、他社と比べて小型・軽量を実現しており、最近の性能は高いが大きく・重いレンズとは異なる。歪みも少なく風景写真以外でも利用しやすい。


●カメラグランプリ2019 あなたが選ぶベストカメラ賞
オリンパス「OM-D E-M1X」




[選考理由]
ミラーレス機におけるフラッグシップ機の価値観を変えた1台。マイクロフォーサーズでありながら、縦位置グリップ一体型を採用し、縦横どちらでも同じホールディング性と操作性を実現していること、最大7.5段分の5軸手ブレ補正機構、防塵・防滴構造、耐低温構造により過酷な環境下でも安心して使用できる信頼性、動体追従に優れるAF性能を評価。手持ちハイレゾショットや、ライブNDなどオリンパスらしさも高く評価。以下に投票理由の一部を列挙する(一部抜粋/編集)。

「ミラーレスといえばこれ!」
「マイクロフォーサーズの強みを最大限に活かした歴史に残る名機」
「しっかり手に馴染むその感覚が心地よく、導かれるままにファインダーを覗き込んでいました」
「プロ機としてひとつ上のステージに行ったような機種。性能性、持ち運び、堅牢性に優れている」
「これまでに無いアプローチで独特の機能多数」
「見た目がダントツにかっこいい」
「グリップの形状など使用者目線に立った製品だと感じた」
「少し大柄だが、プロも過不足なく使用できる」
「最強の手ブレ補正、すぐれたAF」
「オリンパスの覚悟が垣間見えるフラッグシップであり、強みを徹底的に伸ばしミラーレスの新たな基準を作り出した」
「マイクロフォーサーズの可能性を広げる一台」
「新幹線やレーシングカーにフォーカスが自動的に合うのは凄い!」
「撮れないものがないカメラだと思う」
「動画撮影のキレが良過ぎる」
「防塵防滴の強靭堅牢性、AIのAFという未来性、必要なボタン類が必要な位置にある、考え尽くされた機種。ぐりぐり2つは最高」
「どんな状況下でも撮れる、信頼できる道具として」
「完成度が素晴らしい。本当のユーザー本位のカメラ」
「他社の真似、二番煎じではなく同等の機種が存在しないところ」
「あらゆるスペックで他社のカメラを寄せ付けないところ」
「このスペックが1番求められていると思う」
「マイクロフォーサーズという独自路線で勝負に挑んでいる意気込みで作られた新機種にも魅力を感じる」
「手持ちハイレゾショットや,ライブNDなどの実用的な技術を取り入れている」
「他の追従を許さぬ驚異驚愕の強烈な手ブレ補正機能」
「バッテリーグリップも標準装備で、連写性能、AF性能など素晴らしいスペック」


●カメラグランプリ2019 カメラ記者クラブ賞
リコー「RICOH GR III」


[選考理由]
フィルムカメラであったリコーGR1(1996年発売)のころからスナップシューターとして、28mm相当で小型・軽量というコンセプトは守りつづけ、シリーズを通して共通のデザインや使い勝手を踏襲している、ほかに類をみないコンパクトカメラ。さらに進化した。ボディーサイズは前モデルより小さくなり、マクロ撮影といった使い勝手も進化。動作レスポンスもよく、ボディー内手ブレ補正機構の採用などカメラとしての完成度を高めている。シリーズの歴史や根強いファンの存在を抜きにしても、コンセプト重視の思想と完成度の高さを評価。GRがよりGRになって戻ってきたことに拍手したい。モノとしての魅力を備えた希有なモデルだ。スマートフォンではなく、写真機で撮影することの意味を感じる。コンパクトデジタルカメラという分野への希望を与え、ハイエンドコンパクトカメラの可能性を示唆したモデルである。


●カメラグランプリ2019 カメラ記者クラブ賞
タムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」


[選考理由]
メーカー純正とは異なる独自の魅力を持つレンズを提供するタムロンらしい製品。広角端を28mmとすることで、ズーム全域開放F2.8でありながら35mm判フルサイズ対応レンズとしては、驚くほどの小型化を実現している。画面周辺部まで十分な描写で、最新の高画素センサーに対応する解像力を持つ。そして、大口径ならではの美しいボケも両立している。持ち出しやすい大きさで、気軽に被写界深度の浅い表現が可能。最短撮影距離が短く、様々な用途に使いやすい。あらゆる表現に、この一本で対応できると思わせてくれるレンズだ。加えて、価格も抑えられている。ユーザー視点で企画されたと感じる。バランスが良くまじめに作られたレンズで、フルサイズミラーレス機のユーザー人口を広げる可能性がある。

------------------
≪カメラ記者クラブ/カメラグランプリ2019実行委員会≫
アサヒカメラ カメラマン Webカメラマン CAPA デジタルカメラマガジン
デジカメWatch 日本カメラ 風景写真 フォトコン フォトテクニックデジタル

カメラグランプリマークは、カメラ記者クラブ(C.J.P.C./JAPAN)が独占的に使用できる商標です。カメラグランプリを紹介するニュース記事制作以外の目的で使用することはできません。また、その場合でもマークの改変や部分的な使用は一切認められません。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン