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麻倉怜士の「MIPTV 2019」レポート 第2回

日本のテレビ番組は世界に通じるのか? カンヌで見た「バラエティのアイデア」(中編)

2019年05月15日 09時00分更新

文● 麻倉怜士 編集ASCII

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●NHK/NHKエンタープライズ『シンデレラ・ネットワーク』 Cinderella Network

●NHK/NHKエンタープライズ 『シンデレラ・ネットワーク』 Cinderella Network

 ネットでインタラクティブに化粧する45分の生放送番組。最先端のメイクテクニックを持つ“先輩シンデレラ先生”が、自宅でタブレットの前に待機している女の子たちにネット中継でメイクテクニックを伝授する。デートに使えるモテメイクや、“インスタ映え”するメイクなどを、先生がネット越しに教え、それを実践した彼女たちがどう変身し、シンデレラになるかをステジオの縦に並べた、人数分のモニターディスプレが映し出す。これまで2回放送された。第1回は2016年7月。この時は「シンデレラ・テクノロジー」のタイトルだった。全国で10人が参加した。2回目は2017年12月。12人参加。

『シンデレラ・ネットワーク』のスタジオ風景。縦置きモニターの向こうに全国各地のシンデレラたちがいる。

 NHKデジタルセンター・石澤かおる氏は、「プリクラから発想しました。プリクラは画像加工で、より可愛くみせます。つまり加工のテクニックがポイントですね。そこから、きれいに化粧していく“加工バラエティ”を思いつきました。シンデレラたちが変身する過程を全国からネットワークで中継するというアイデアです」と、発想の根源を語った。

 フォーマットのポイントについて、NHKエデュケーショナル・生活部シニアプロデューサー・渡辺悟氏は「フォーマット的には、自撮りするタブレットを顔の少し上に位置させ、眼は上を見ながら化粧していただくと、テレビ的に映えます。NHKが、タブレットを出演者宅に送る時に、その位置が確保できる台も同時に送付します」と秘密を明かした。

「番組を制作してわかったことがありました。若い女の子は、化粧無しでは絶対に家から出ないものなのですが、不思議にネット経由で素顔をみられてもかまわないんですね。だから番組が成り立っているのですが」(石澤氏)。

化粧の先生がネット越しにメイクテクニックを個別指導。

 ネットを番組に採り入れる番組は多い。今回のMIP Formatsでも他国のプレゼンテーションの中には、ネットによる投票番組が多かったが、そんな安易な試みでなく、ネットとテレビの生中継機能を巧みにコンバインし、まさに一対一でインタラクティブに夢を叶えるという進行は、世界的にネット化が進む今だからこそ、国際的なフォーマットになり得る資格は十分だ。

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