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業界人の《ことば》から 第342回

パナソニックがリノベーション需要対応の施設オープン その狙いは

2019年05月09日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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中古物件のリノベーションが新たな賢い選択

 2つめは「リフォーム」ではなく、「リノベーション」にしたことだ。

 パナソニックではリフォームを「老朽化したところを直し、部屋や部位を新しくするもの」と定義し、リノベーションを「新築時を超えた新たな価値を実現するもの」と定義している。

 「水回りの設備の改修や、内装の老朽化にともなうリフォーム需要は顕在化し、大きな需要がある。だが、このニーズに応える場は、パナソニック東京汐留ビルの地下1階および地下2階にすでにある。しかも、パナソニックに限らず、同じような場が、東京のなかに多数存在している」とし、

 「一方で、東京では戸建て住宅も多いが、マンションの新築も多く、ストックの数も多い。住み替えや新たな住宅購入を検討する際に、マンション価格の高騰や、個々人が大切にしたい立地や周辺環境、ライフスタイルの多様化にあわせて、中古物件を選び、リノベーションをすることが新たな賢い選択として、脚光を浴びつつある。東京ならではの指向の変化や、顕在化しつつある価値観に応えるためにリノベーションを題材にした拠点にした」と説明する。

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