大きな動きがあったSUPER GTのGT300クラス
2008年から10年間、SUPER GTの中でも初音ミクとコラボした「グッドスマイルレーシング」を追いかけてきたが、今年からはSUPER GTのGT300クラス全体、もしくは気になるチームを中心にレポートする。
2019年のGT300クラスはニューカマーのマシンが多数登場、GT500で活躍したドライバーの参戦、有力チームのマシンチェンジなど、話題に事欠かない。
たとえば近藤真彦監督率いるKONDO RacingがGT300にもGT-R GT3で参戦する、これまでMC86を使っていたTEAM UPGARAGEやBMW M6 GT3を使っていたARTAが、ともにNSX GT3にマシンを変更、昨年までポルシェ 911 GT3 Rを使っていたD'station Racingがアストンマーチン・VANTAGE GT3の新型を投入、過去にル・マン24時間レースで優勝し、SUPER GTの前身「全日本GT選手権」も制したことのあるチーム郷がマクラーレン・720S GT3で電撃復帰、そしてアスキー読者的にも気になるPACIFIC RACINGの「ミライアカリ」とのコラボレーションなどなど、とにかく盛り上がる要素しかない。
もちろん、我らがグッドスマイルレーシングも不動の体制(関連記事)でチャンピオン奪還を目指す。
開幕戦のポールポジションは
NSXにチェンジしたARTA
そんなSUPER GTの2019シーズンが、4月13~14日に岡山国際サーキットで開幕した。予選日は雨こそ降らなかったがどんよりとした曇り。今回の岡山では予選方法が変更になり、全29台をA組、B組に分け、それぞれの上位8台(合計16台)が予選2回目に進むことができるルールになった(昨年のSUGOで導入されていた)。これまでの予選方式だと、2回目に進出できるのは14台だったので、2台ぶん上位にいけるチャンスが増えたということであり、予選2回目でのライバルが増えたということ。これまで以上に、ポールポジション争いは熾烈になるだろう。
予選1回目のA組は、昨年まで苦戦していた52号車(埼玉トヨペットGB マークX MC)が、「1'25.393」とA組唯一の1分25秒台を出してトップ通過。エヴァの33号車(エヴァRT初号機 X Works GT-R)は7位にすべり込んだ。その走りが期待された7号車(D'station Vantage GT3)と720号車(McLaren 720S)は下位に沈んでしまい、予選1回目を通過できなかった。
予選1回目のB組はBMW M6 GT3からホンダ・NSX GT3にチェンジした55号車(ARTA NSX GT3)が「1'25.447」でトップ通過した。4号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)は片岡選手が「1'25.719」を記録し、4番手で通過した。なお、ミライアカリの9号車「PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE」は11番手と、残念ながら通過できず。
予選2回目はGT500が走って路面も温まってきたのか、コースレコード更新。ポールを獲った55号車は「1'24.889」、2番手の96号車(K-tunes RC F GT3)も「1'24.905」と24秒台に突入し2台ともコースレポー度を更新した。3番手には予選1回目で最速だった52号車が続く。筆者が注目している4号車は7番手、33号車は15番手、9号車は22番手となった。
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