日本が大好き
日本に対するリスペクトも口にする。
「私は40年以上前から日本を訪れ、日本の文化、言葉、食べ物が大好きである。来日するとまず京都に行く。今回も京都を訪れ、桜を見た。満開の桜ほど、心が洗われる風景はない。真の意味の美である。そして、人生のようにあっという間に散ってしまう。人は桜のごとく懸命に生きることが大切である」とし、
「京都では、石庭で有名な龍安寺に必ず訪れる。石庭では、15の石のどこに座っても、14個の石しか見ることができない。しかし、心を無心にし、自分の内面と語り合うことで、15個の石を見ることができる。これによって、基本に立ち返ること、初心を忘れないということを思い出すことができる。
鈴木俊隆僧侶は『初心の心にはたくさんの可能性がある。しかし、卓越したと思いこんだ途端に、限られた可能性しか見えない』と語っていた。京都に行き、無心になって、自分の内なる心と対話をし、15の石を見えるようにすることで、閃きを体験し、創造力を発揮でき、イノベーションを生むことができる。日本でのビジネスも、初心に立ち返ることが大切である」とした。

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