PCMark 8で計測
8万円台15.6型ノートPC、第8世代デスクトップ向けCPUの性能が魅力
ノートパソコンながらもデスクトップ用のCPUを搭載するマウスコンピューターの「m-Book Gシリーズ」。その中の「m-Book G530EN」は、CPUにCore i3-8100を採用、メモリーは4GB、ストレージには500GB HDDを搭載。価格は8万4024円からとコストパフォーマンに優れたモデルだ。今回はCPUの性能をチェックすべく、各種ベンチマークテストを測定してみた。
デスクトップパソコン向けCPUだけあって、CPU性能は高い
まずは定番のベンチマークテスト「PCMark8」での結果は以下のようになった。
PCMark8ではOpenCLを使う「accelarated」と使わない「conventional」があり、accelaratedではCPU内蔵の「インテル UHD グラフィックス 630」を使用して測定しているようだ。スコアの差をみると「accelarated」に比べて「conventional」が大幅に低下することを見ると内蔵グラフィックはしっかり仕事をしていると思える。
注目のCore i3-8100の性能はかなり高いといえるだろう。スコア値だけではほかのCPUとの比較がわかりにくいが、単純に一世代前のワンランク上のCPUに匹敵する性能を持っているといえる。
GPUはCPUに内蔵されているインテル UHD グラフィックス 630となる。別途ビデオカードを搭載するマシンと比べると3D系の処理は苦手だろうと思われるが、ゲームのベンチマークテストも実施してみた。
ベンチマークテストの結果をみれば、Core i3とはいえさすがはデスクトップ向けCPUといった性能だ。ハイパースレッドやターボ・ブースト・テクノロジーは動作しないが、しっかり4コア/4スレッドで動作しているので安定感がある。そもそも第8世代のCore iシリーズは第7世代のCore iシリーズに比べてワンランク上のCPUに近い性能があるため、第7世代のデスクトップ向けCore i5や、モバイル向けのCore i7に迫る性能を持っているといえる。
グラフィック機能をそれほど利用しない作業なら、かなりそつなくこなせると思える。バックグラウンドで動画再生をしながらのテキスト入力や、フラッシュベースのブラウザゲームなら、2つくらい同時に起動させても動作に支障はなかった。
しかしながら実際にマシンを操作すると、思ったよりも動作に軽快感が感じられないのも事実だ。このレポートも本機で執筆作業をしているが、テキストエディターやブラウザーなどを立ち上げて作業に入ると、そのアプリ上での動作に不満は感じないものの、エディターで執筆しながらちょっと調べ物をしようとブラウザに切り替えるなど、ほかのアプリに切り替えるときなどに若干の待ち時間が生じてしまう。これは搭載メモリー量と起動ストレージが原因だと思われるので、メインメモリーを増設したり、起動ストレージをSSDにすれば解消されると思う。
そこで、次回では4GBメモリーとHDDの状態でより実作業を行ないどれくらいのことができるかをチェックし、メモリーを増設した場合や起動ストレージをSSDにした場合のベンチ結果や操作感を確認してみたい。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | m-Book G530EN |
CPU | Core i3-8100(3.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 630 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 500GB HDD |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)端子、USB 2.0端子×3、HDMI端子、D-sub 15ピン、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅380×奥行252×高さ36.7mm(突起部含む) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |