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ボーイング、737 MAX搭載ソフトをアップデートへ

2019年03月29日 13時29分更新

文● Charlotte Jee

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最近発生した2件の大事故の原因となった可能性のある問題を是正するため、ボーイングは737 MAX搭載のソフトウェアをアップデートする予定だ。

ソフトウェアのアップデートにより、パイロットが失速防止ソフトをより容易に無効にし、システムが誤ったデータに基づいて起動される事態が起こりにくくなるはずだ。ボーイングはまた、飛行機の失速を防ぐために自動的に機首を下げる「MCAS」と呼ばれるソフトウェアについて、追加的な訓練をパイロットに提供することも予定している。同社は世界的な不安を鎮め、737MAXの運行を再開させたい考えだ。しかしながら、そもそも同機に欠陥が入り込んだ理由の一部には、拙速な設計プロセスがあったと考えられている。

737 MAXが運行を再開するには、まずソフトウェアのアップグレードが規制当局によって承認されなければならない。規制当局の務めは、自らが精密検査に乗り出すことだ。リチャード・ブルーメンソール上院議員が指摘するように、米連邦航空局(FAA)は特に、「安全検査を安く仕上げている」ことで非難されている側でもあるのだ。

米国の議員らは、危険性のある自動失速防止システムを備えた737 MAXが、そもそもどうやって生産にまでこぎつけたのかについて、FAAと関連機関を追及する構えだ。

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