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業界人の《ことば》から 第336回

レーザーからインクジェットプリンターの置換めざすエプソン

2019年03月28日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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プラットフォーム化と協業でラインアップを拡大

 ここ数年、大容量インクタンクモデルはエマージング地域で大きく伸長したほか、先進国でも本格販売を開始。すでに世界累計販売台数が3000万台を突破した。今回の新たな計画では、大容量インクタンクモデルの出荷台数を、2018年度見通しの年間920万台から、2021年度には1250万台に拡大する。

 ホーム・SOHO向けは、2018年度見通しの620万台から、2021年度には440万台に縮小する一方で、オフィス共有用途は2018年度見通しで、同セクメントの売上げの1桁台半ばから、2021年度には10%弱にまで引き上げる。

 さらに、インクジェットイノベーションでは商業・産業分野において、プラットフォーム化と協業により、高生産性商品のラインアップを一気に拡大。プリントヘッドの外販とオープンイノベーションで、多種多様なニーズに対応したビジネスを拡大する考えを示す。

 「エプソン単独では、すべてを同時に実現するには限界がある。タイムリーに商品を提供するために、プラットフォーム化と協業を推進することで、ラインアップを強化。それを生かすために、Color Control Technologyを核としたソフトウェアやソリューションを提案する。

 また、建材、タイル、加飾といったエプソンが顧客知見を持つ用途以外にも、積極的にプリントヘッドを外販することで、デジタル化を加速させる。それに向けて、PrecisionCoreプリントヘッドの生産能力も増強している」とした。

 商業・産業分野向けインクジェットプリンターの売上げは、2018年度にはインクジェットセグメントの10%台後半であったものを、2021年度には20%程度にまで拡大。プリントヘッドの外販では、エレクトロニクス、バイオなどの分野を対象に展開。100億円程度の売上げ貢献を期待しているという。

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