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サービス注力がハッキリしたアップルの発表会 日本では「いつやるの?」

2019年03月26日 17時00分更新

文● 石川 温 編集●ASCII編集部

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映像はオープン路線に
日本のユーザーが見たいと思えるコンテンツは用意できる?

 逆にオープンな路線をとるものもある。

 Apple TV channlesやApple TV+といった映像配信サービスは、iPhone、iPad、Apple TV、MacBookなどに加えて、サムスン電子やLGエレクトロニクス、ソニーなどのスマートTVやFire TVにも配信される。

一転して映像サービスではオープン戦略を進める

 ドラマや映画などの映像コンテンツは、やはり大きなテレビで見たいものだ。しかし、Apple TVにはiPhoneほどの商品力はない。また、アップルとして、わざわざテレビ受像器を作るというわけにもいかない。

 魅力的な映像コンテンツを制作するには、やはり視聴者の数がものを言う。テレビへの対応を考えたとき、他社のスマートTVに配信するというのが手っ取り早いと判断したのだろう。

 Apple Arcadeは150ヵ国以上、Apple TV channels、Apple TV+は100ヵ国以上の国と地域でリリースされる予定だ。いまのところ、日本でのサービス展開について言及はないが、これらについては日本語のリリースも出ていることから、国内上陸の可能性は極めて高そうだ。

オリジナルのプレミアムコンテンツを提供する「Apple TV+」。米国で著名な映画監督や俳優などが次々と登場して、会場を沸かせた

 Apple Arcadeは日本でもスマホでゲームを楽しむユーザー数が多いため、安定した収益源になるだろう。問題はApple TV channles、Apple TV+でどれだけ日本のユーザーが「見たい」と思えるコンテンツを揃えられるかだ。

 実際、スペシャルイベントでは、さまざまなゲストが登壇し、そのたびに会場は大盛り上がりであったが、正直、筆者がわかったのは、スティーブン・スピルバーグ監督とJ.J.エイブラムス監督ぐらい。あとはすっかり周りに取り残されてしまった。

スピルバーグ監督もステージに

 日本で比較的ユーザーが多いAmazon Prime Videoは、日本でコンテンツ調達を行ない、テレビCMも積極的に流し、Prime会員なら無料で観られる強みがある。

 同様に、今回アップルが発表したニュースや雑誌の読み放題サービス「Apple News+」や、クレジットサービス「Apple Card」も、iPhoneユーザーの多い日本で早期に提供すべきサービスだ。

 アップルがサービスで成功するには、いかに英語圏だけでなく、さまざまな言語と文化にローカライズできるかがカギとなりそうだ。ただ、音楽サービスやFeliCaの決済サービスなど、アップルはこれまで日本市場の期待に応えてきただけに、あとは「いつやるの?」という日程だけの問題だけではないだろうか。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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