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「落書き」をリアルな風景に変換、エヌビディアのAIペイントツール

2019年03月22日 07時44分更新

文● Karen Hao

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2018年12月に開催された世界最大級のAI関連学会で、米国の半導体メーカーであるエヌビディア(Nvidia)が、まったく新しいコンセプトを披露して注目を浴びた。敵対的生成ネットワーク(GAN)を利用して、シンプルなスケッチを写真のような光景に変換するというコンセプトだ。つまり、ビデオゲームや映画、自動運転自動車の訓練のための新しいバーチャル環境を簡単にレンダリングできるテクノロジーである。

エヌビディアはこのほど、このアルゴリズムを新たなお絵描きアプリ「ゴーギャン(GauGAN)」に移植した。アプリの名前は、フランスのポスト印象派の画家、ポール・ゴーギャンにちなんだもの。このアプリを使えば、マイクロソフト・ペイントのようなインターフェイスで何本かの線を走り書きするだけで、山や海、木、岩などが描かれた美しい絵にリアルタイムで変換できる。変換は、それぞれの色を特定の対象物と関連付けることで実現されている。たとえば、茶色は「岩」に、明るい青は「空」といった具合だ。特定の色で1本の線を描けば、100万枚の画像ファイルで訓練した深層学習モデルによって、細かい質感やライティングが加えられる。またこのツールには、時間帯を日の出から日の入りに変えたり、写実的な画風から印象派の画風に変えたりするフィルター機能も搭載されている。

現時点でゴーギャンが対象にしているのは自然の風景だけで、まだ一般には公開されていない。このアルゴリズムは、感動的な(魔法のようですらある)成果であると同時に、1つの重要な疑問も投げかけている。それは、このアルゴリズムによってデマが広まり、将来的に真実が歪められるのではないかという疑問だ。幸いなことに、AI研究コミュニティはすでに問題への取り組みを始めている。

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