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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第603回

ソニー「α6400」のトラッキングAFは歩き猫も完璧に捕らえる!

2019年03月23日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫をバッチリ追ってくれるので
撮影時の労力も減る!

 さらに、リアルタイムトラッキングの性能を試そうと、都内の猫がいるお寺へ。何匹かいた中、1匹だけが誘いに乗ってこちらに歩いてきてくれたので連写しつつちゃんと顔にピントを合わせ続けてくれるかチェックしてみた。ピントの山がわかりやすいよう、F1.8の単焦点レンズを使ってる。

ちょっと離れたとこに3匹いたのだが、そのうちキジトラがこっちに興味を持って歩きはじめてくれたのだ。2019年3月 ソニー α6400

連写開始。ちゃんと顔にピントが合い続けている。2019年3月 ソニー α6400

ここまで近づいてもピントはちゃんと顔に。撮る方は構図に集中できるのですごくありがたい。2019年3月 ソニー α6400

 うむ。これは楽しいぞ。写真撮るときっていろんなことに気を配るじゃないですか。ピントもそうだしシャッタースピードや絞りもそうだし構図もそうだし、相手が猫だと瞬間的な変化に対応したいし、何よりカメラに集中しすぎて猫をおろそかにしちゃいけない。

 カメラを構えながら猫に声をかけたり微笑み合ったり緊張させないようリラックスしたり。時には左手で猫を誘いつつ右手で撮ったりもする。

猫の顔にAFをさだめ、左手の指で誘いつつ、右隅にそれをじっと見てる別の猫がはいるような構図で……って写真をさっと撮れた。2019年3月 ソニー α6400

 猫の顔にピントを合わせ続けてくれるとなると撮るときの負担が減る。もう確実に減る。ああ、負担がひとつ減るなあってのをけっこう実感した。

 今年のソニーのテーマは、リアルタイムトラッキングAFのようで、このAFはいろんな機種に搭載されてくるはず。そして最後はアレである、「リアルタイム瞳AFの動物対応」。ソニーといえば「瞳AF」をウリにしているが、それが動物にも対応するのだ。

 cp+で尋ねたところでは、α7IIIとα7RIIIは4月に、α6400は7月に動物瞳AF(もちろん猫も含む)にファームアップで対応するようなので、そうなったらもっと便利に使えそうである。該当機種のユーザーはお楽しみに、である。

 もちろん、この連載でも試してみる予定。その日が楽しみですな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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