総評:辛さが増してスープの味に奥行きが出た
辛旨カップ麺のスタンダードともいえる仕上がり
2018年の辛辛魚は、魚粉の香りを強くしたテイストに仕上がっていた(参考記事:激辛ストロング 新「辛辛魚」は力強さが違う)。2019年は唐辛子の刺激を増して辛さをアップさせつつ、鰹荒節と豚骨の旨味を維持した“辛旨”テイストで、スープの味わいにより奥行きが出ていると評価できる。
今回はアスキー編集部きっての辛党、西牧さんにも食べてもらった。
西牧さん「もちろん激辛なのですが、ほかのカップ麺と比較してぶっち切りで辛いわけではありません。魚粉のパンチや豚骨のコクなどによって、まとまりのある辛旨になっているのがポイントで、『辛くて、おいしい』と評価できる味です。ただ、味がかなり濃いので、あっさりした辛さを求める人には向かないかも」
世に「辛旨」をうたう商品は珍しくない。しかし、しっかり辛い、きっちり旨い、というものは案外と少ないのだ。その2つの要素を両立させ、なおかつ刺激の面で進化を感じられる「辛辛魚」2019年版は、辛旨カップ麺のスタンダードともいえる仕上がり。シリーズのファンはもちろん、辛党にも自信を持ってオススメできる完成度といえる。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。
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