6コアCPUと単体グラフィックスを搭載
今回試したHP ENVY All-in-One 27には、CPUとして6コア12スレッドのインテルCore i7-8700Tプロセッサー(2.4GHz/最大4.0GHz)が、GPUとしてNVIDIA GeForce GTX 1050が搭載されていた。また、16GBのDDR4 2400メモリと、256GBのPCIe NVMe M.2対応SSD、2TBのSATA HDD(5400回転)が採用されていた。
省電力タイプのデスクトップ向けCPUであるTシリーズと、エントリー向け単体GPUを搭載しているが、パフォーマンスはどのくらいあるのだろうか?
そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、Windows 10のシステム評価ツールを実行したところ、プロセッサとメモリが9.2、プライマリハードディスク(PCIe NVMe M.2対応SSD)が9.1という非常に高い結果になった。グラフィックスも8という数値で、基本性能がかなり高いことがわかる。
CINEBENCH R15では、CPUのマルチコアが1054cb、シングルコアが1734cbという結果。通常版のCore i7-8700と比べると若干数値は劣るものの、映像編集などのクリエイティブ用途にも十分対応できる性能だ。
続いてCrystalDiskMarkでSSDの性能をチェックしてみたところ、シーケンシャルリードが3500MB/秒前後になった。NVMe SSDだけあって非常に高速。セカンダリディスクのHDDの方はシーケンシャルリードが125~130MB/s程度となった。5400回転の3.5インチHDDとしては平均的な性能だ。
次にパソコンの総合的な性能をチェックするためPCMark 8を実行したところ、スコアが3844となった。また、PCMARK 10では4656になった。
PCMARK 10のスコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが8910、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが6932と高い数値になっており、普段使いには十分すぎる性能を持っていることがわかる。
グラフィックスはゲーム向けの単体GPUとしてはエントリークラスに位置するが、CPU内蔵GPUに比べるとパフォーマンスはかなりよいはず。そこで、3DMARKでチェックしてみたところ、ゲーミングPC向けのテスト「Fire Strike」で5643、ゲーミングノート向けの「Sky Diver」で18170、ミドルレンジパソコン向けの「Cloud Gate」で22470と、CPU内蔵のインテル UHD グラフィックス 630の4倍くらいのスコアになった。
3DMarkスコア | |
---|---|
Fire Strike | 5643 |
Sky Diver | 18170 |
Cloud Gate | 22470 |
ゲーム系のベンチマークもいくつか試してみた。まず、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」は次のようになった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1920×1080 | 20956 | すごく快適 |
標準品質 | 1920×1080 | 19467 | すごく快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 18937 | すごく快適 |
標準品質 | 3840×2160 | 9395 | とても快適 |
同様に「FINAL FANTASY XIV: 紅蓮の解放者 ベンチマーク」も試してみた。
FINAL FANTASY XIV: 紅蓮の解放者 ベンチマーク | |||
---|---|---|---|
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
標準品質(デスクトップPC) | 1920×1080 | 13945 | 非常に快適 |
高品質(デスクトップPC) | 1920×1080 | 7516 | 非常に快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 6421 | とても快適 |
標準品質(デスクトップPC) | 3840×2160 | 4547 | 快適 |
結果を見てわかるように、標準品質なら4K解像度でも快適にプレイできることがわかった。
4Kコンテンツを存分に楽しめる高性能なPC
高品位な4KディスプレーとBang & Olufsenのクアッドスピーカーを搭載したオールインワンPC、HP ENVY All-in-One 27。スマートな外観から想像するよりもずっと高性能&多機能で、これ1台あれば4Kコンテンツを存分に楽しめる環境が整うのが大きな魅力だ。
日本HPの直販サイトでは、本稿執筆時点(2019年2月20日)で発売記念キャンペーンが実施されており、通常より5万1800円お得な19万6200円(税抜)で購入することが可能。洗練されたデザインの一体型PCを探している人や、そろそろ4K環境を整えたいと考えている人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。