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さらに高速化した「Movidius Myriad X」を採用だ!!

エッジの"神デバイス"となるか - ディープラーニング"推論"で普及を狙う「AI CORE Xスターターキット」

2019年02月20日 11時00分更新

文● ハイサイ比嘉

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V-net AAEONの最新製品「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」(DP-UP2AIX)

ツクモパソコン本店IIで「いまさら聞けない!? AIとは」イベント開催

 2019年2月1日および2日に、V-net AAEON岡谷エレクトロニクスが、秋葉原・ツクモパソコン本店IIで「いまさら聞けない!? AIとは」イベントを開催した。その内容は、ディープラーニング(深層学習)の基礎知識から学習・推論のポイント、IoTの“目”にあたる「コンピュータービジョン」、映像関連のディープラーニング推論特化のVPU(ビジョン プロセッサー ユニット)「Intel Movidius Myriad X」を搭載したアクセラレーター「AAEON UP AI CORE X」や推論用最新ツールキット「OpenVINO」(オープンビーノ。Open Visual Inference & Neural network Optimization)の紹介と多岐にわたるもの。イベントの目玉は、V-net AAEONの最新製品「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」(DP-UP2AIX)の解説だ。

V-net AAEON UP2(UP Squared)
Intel RealSense Depth Camera D435

 一般にディープラーニングでは、“学習”と“推論”というふたつの計算量が多い処理が必要になる。そのため現在では、ひとつの環境で学習・推論両方に対応するのではなく、それぞれに特化した環境が実現され始めている。例えば学習であれば速度向上、「推論」は低消費電力化・小型化といった具合だ。

 学習において精度を上げるためには、ある程度の学習量を要し、膨大な計算量と時間が必要だ。ニューラルネットワークでは並列計算や行列計算が主体になることから、これらを高速に計算できるGPUを搭載したサーバー・クラウドなどが学習に利用されることが多い。

 そして推論では、実際の製品に学習を終えた調整済みのニューラルネットワークを実装することになる。ただし学習に比べ制約が多く、とりわけIoT製品は物理的なサイズや低消費電力、低発熱という性能を備えつつ、実用的な推論の速度を得る必要がある。ユーザーの周辺(エッジ)に配置して、大量の“生”データをクラウド側に送ることなく低遅延応答・自律的な処理を実現するエッジコンピューティングが同時に意識されている点もポイントだ。

 これらディープラーニング“推論”に対応できるサイズ・低消費電力、さらにはエッジの“目”として有効な性能を備えたプロダクトやソフトウェアを1セットにした製品が、RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット(DP-UP2AIX)といえるのだ。

セミナー会場では、RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット(DP-UP2AIX)の実機を展示。動作の様子を確認できた

「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」とは?

 V-net AAEONと岡谷エレクトロニクスによるRealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット(DP-UP2AIX)とは、同社の小型コンピューターボード「UP2」(UP Squared)、ディープラーニング“推論”用アクセラレーター「AI CORE X」、さらにIntelのデプスカメラ「Intel RealSense Depth Camera D435」をワンセットにしたものだ(販売は岡谷エレクトロニクス)。

 しかも、OSとしてUbuntu 16.04とOpenVINOがインストール済みとなっている。ディスプレー、マウスやキーボードを接続して電源を入れるだけで、環境構築に四苦八苦することなくディープラーニング“推論”についてアレコレ試せるようになっているのだ。PCでディープラーニングを学んでみようとした方なら経験があるはずだが、ディープラーニング関連の環境構築はなかなか面倒で、各種ツール類の細々としたバージョンの違いに気を使う必要がある(環境構築だけで挫折しかけた方もいるはず)。そんな苦労を一切味合わずに済むのだ。

「RealSence Camera付きAI CORE Xスターターキット」の主なスペック
型番 DP-NUC815-8G256G-C DP-UP2USB-CN3350 DP-UP2AI-CN3350 DP-UP2AI-PN4200
店頭想定
価格(税込)
18万9000円 11万5900円 11万7900円 13万7500円
発売日 発売中 3月発売予定
(数量限定)
CPU Intel Core i5-8259U(2.3GHz) Intel Celeron N3350(1.1GHz) Intel Celeron N4200(1.1GHz)
メイン
メモリー
(最大)
8GB×1 DDR4-2666 SODIMM 4GB 8GB
グラフィックス
機能
Intel Iris Plus Graphics 655(CPU内蔵) Intel HD Graphics 500(CPU内蔵) Intel HD Graphics 505(CPU内蔵)
ストレージ 256GB M.2(2280) SSD(Intel SSD 760p) 32GB eMMC 64GB eMMC
VPU
(Vision
Processing
Unit)
Intel Neural Compute Stick 2
(Intel Movidius Myriad X)
AAEON UP AI CORE X
(mPCI、Intel Movidius Myriad X搭載)
カメラ Intel RealSense Depth Camera D435
ソフトウェア OpenVINO プリインストール
OS Ubuntu 16.04 プリインストール

表組みに掲載した製品以外にも、Intel Neural Compute Stick 2(Intel Movidius Myriad X内蔵)モデルや、VPU搭載なしNUCモデルも存在しています

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